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ナダル、マレーら上位陣が2回戦へ◇全仏オープン

テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、賞金総額1752万ユーロ、クレー)は大会3日目の24日、残りの男子シングルス1回戦が行われ、第1シードのR・ナダル(スペイン)、第4シードのA・マレー(英国)、そして第5シードのR・ソデルリング(スウェーデン)が2回戦に進出した。

センターコート第3試合に登場したナダルは、J・アイズナー(アメリカ)を6-4, 6-7 (2-7), 6-7 (2-7), 6-2, 6-4のフルセットで振り切り、初戦突破を決めている。

第1セットを先取したナダルであったが、ツアーでも屈指の威力を誇るアイズナーのサーブの前に防戦を強いられると、第2、第3セットをタイブレークの末に落としてしまう。

しかし、続く第4セット以降で犯した凡ミスはわずかに6本と、堅実なプレーを取り戻したナダルが挽回に成功、逆転で初戦突破となった。

今大会通算39勝1敗の成績を残し、過去6年間で5度の優勝を誇るナダルが、ローランギャロスでフルセットマッチを演じるのは、この試合が初めてのこととなった。

4時間1分で勝利を掴んだナダルは「いつもジョンとは、とても競った試合になります。彼はサーブを生かしてタイブレークに持ち込み、常にプレッシャーをかけてくるからです。タイブレークでは良いプレーではありませんでした。多分、緊張しすぎていたと思います。」と、試合を振り返った。

ナダルが今大会でセットを失ったのは、2009年の4回戦でソデルリングに敗れた時以来のことで、過去6年間の1回戦と2回戦は全てストレート勝ちを収めていた。

またナダルが今大会に優勝すると、B・ボルグ(スウェーデン)と並ぶ最多勝記録である6勝に並ぶ。

グランドスラム初優勝を目指すマレーは、予選を勝ち上がってきたE・プロドン(フランス)に6-4, 6-1, 6-3のストレートで勝利、2回戦進出を決めている。

1時間44分で勝利したマレーであるが「彼は長いラリーをしたくなかったから、ドロップショットや強打を多用してきましたし、リズムやペースを頻繁に変えてきました。自分のフットワークにも困りました。特に試合が終わりに近づくにつれ、コートの後ろでボールを打っていました。サーブは良かったですが、特別良く動けたわけではありません。」と、スコア以上に苦しい試合だったことを明かしている。

今大会でここまで2年連続で決勝に進出しているソデルリングは、R・ハリソン(アメリカ)を6-1, 6-7 (5-7), 6-3, 7-5で退け、順当に2回戦進出を決めている。

この日に登場したシード勢は、ほぼ順当に勝ち上がりを決めている一方、L・クボット(ポーランド)がクレー巧者で知られる第11シードのN・アルマグロ(スペイン)に3-6, 2-6, 7-6 (7-3), 7-6 (7-5), 6-4の大逆転で勝利、波乱を起こしている。

この他の試合の結果は以下の通り。

J・メルツァー(オーストリア) (8) ○-× A・ベック(ドイツ), 6-3, 6-4, 6-2
F・ベルダスコ(スペイン) (16) ○-× J・モナコ(アルゼンチン), 6-2, 7-5, 4-6, 6-4
G・シモン(フランス) (18) ○-× M・ラッセル(アメリカ), 6-3, 4-6, 6-1, 6-0
F・マイヤー(ドイツ) (20) ○-× I・クニツィン(ロシア), 6-3, 4-6, 6-4, 6-3
A・ドルゴポロフ(ウクライナ) (21) ○-× R・シュトラー(ドイツ), 6-3, 6-3, 6-1
S・クエリー(アメリカ) (24) ○-× P・コールシュライバー(ドイツ), 3-6, 6-1, 6-2, 6-4
K・アンダーソン(南アフリカ) (32) ○-× N・マウー(フランス), 6-4, 6-4, 6-7 (6-8), 6-3
L・ロソル(チェコ共和国) ○-× E・ロジェ=ヴァセラン(フランス), 3-6, 6-2, 6-4, 3-6, 7-5
J・I・チェラ(アルゼンチン) ○-× T・スミチェク(アメリカ), 7-6 (7-5), 6-1, 6-1

今大会の優勝賞金は120万ユーロ。

(2011年5月25日3時53分)

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