テニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、賞金総額１７５２万ユーロ、クレー）は大会５日目の２６日、男子シングルス２回戦が行われ、第４シードのＡ・マレー（英国）がＳ・ボレッリ（イタリア）に7-6 (7-3), 6-4, 7-5のストレートで勝利、３回戦に進出した。
この日の試合でマレーは、世界ランク１２６位のボレッリに第１セット４−５とリードを奪われたものの、第１０ゲームでブレークバックに成功すると、タイブレークの末にセットを先取する。
第２セットも奪い２セットアップとしたマレーであったが、第３セット第８ゲームでボレッリにブレークを許し、ゲームカウント３−５とリードされてしまう。しかしマレーは、ここから４ゲームを連取、２時間５１分で３回戦進出を果たした。
世界ランク４位のマレーの今大会での最高成績は、２年前に記録したベスト８となっており、その時はＦ・ゴンサレス（チリ）の前に敗れている。また今季は、前哨戦であるモンテカルロ・マスターズとローマ・マスターズでベスト４に進出していた。
第５シードのＲ・ソデルリング（スウェーデン）は、予選から勝ち上がってきたＡ・ラモス（スペイン）に6-3, 6-4, 6-4のストレートで勝利、順当に３回戦に駒を進めた。
２年連続で今大会決勝に進出しているソデルリングは、この日の試合で２７本のウィナーと７本のサービスエースを記録し、１時間５６分で勝利となった。
１回戦でＪ・アイズナー（アメリカ）とフルセットの接戦を演じていた第１シードのＲ・ナダル（スペイン）は、同胞のＰ・アンジャー（スペイン）に7-5, 6-3, 7-6 (7-4)とストレートで勝利しているが、第３セットでは１−５と大量リードを許していた。
第１セット第１２ゲームをブレークしてセットを先取していたナダルは、第２セット第８ゲームでこの試合５度目のブレークに成功、２セットアップとリードを広げる。
しかし第３セットに入ると状況が一変し、アンジャーが２度のブレークに成功し５−１とナダルからリードを奪う。
今大会で５度の優勝を誇るナダルは、ここから８本のセットポイントを切り抜けながらポイントを積み重ね４ゲームを連取すると、タイブレークの末に勝利、３時間１８分で勝利となった。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｌ・ロソル（チェコ共和国） ○-× Ｊ・メルツァー（オーストリア） (8), 6-7 (4-7), 6-4, 4-6, 7-6 (7-3), 6-4
Ｍ・フィッシュ（アメリカ） (10) ○-× Ｒ・ハース（オランダ）, 7-6 (7-1), 6-2, 6-1
Ｖ・トロイキ（セルビア） (15) ○-× Ｔ・カンケ（ドイツ）, 6-2, 6-2, 7-6 (7-4)
Ｆ・ベルダスコ（スペイン） (16) ○-× Ｘ・マリス（ベルギー）, 4-6, 6-3, 7-6 (7-5), 6-1
Ｇ・シモン（フランス） (18) ○-× Ｊ・シャーディ（フランス）, 4-6, 6-4, 6-1, 6-4
Ａ・ファリャ（コロンビア） ○-× Ｆ・マイヤー（ドイツ） (20), 4-6, 7-6 (7-4), 6-1, 6-2
Ａ・ドルゴポロフ（ウクライナ） (21) ○-× Ａ・ハイデル=マウアー（オーストリア）, 6-2, 6-4, 6-2
Ｉ・リュビチッチ（クロアチア） ○-× Ｓ・クエリー（アメリカ） (24), 7-6 (7-2), 6-4, 6-4
Ｌ・メイヤー（アルゼンチン） ○-× Ｍ・バグダティス（キプロス） (27), 7-5, 6-4, 7-6 (8-6)
Ａ・ベイチ（クロアチア） ○-× Ｎ・ダビデンコ（ロシア） (28), 3-6, 6-2, 7-5, 3-6, 6-1
Ｊ・Ｉ・チェラ（アルゼンチン） ○-× Ｋ・アンダーソン（南アフリカ） (32), 3-6, 6-3, 6-4, 4-6, 6-2
Ｌ・クボット（ポーランド） ○-× Ｃ・ベルロク（アルゼンチン）, 6-3, 7-6 (7-4), 6-3
Ｍ・ベレー（ドイツ） ○-× Ａ・クレマン（フランス）, 7-6 (8-6), 3-6, 7-5, 6-4
今大会の優勝賞金は１２０万ユーロ。
（2011年5月27日6時29分）
