テニスのグランドスラムであるウィンブルドン（英国/ロンドン、賞金総額１４６０万ポンド、芝）は大会初日の２０日、男子シングルス１回戦１９試合が行われ、第４シードのＡ・マレー（英国）がＤ・ヒメノ=トラバー（スペイン）に4-6, 6-3, 6-0, 6-0で勝利するなど、上位陣が順当に２回戦に進出した。
この日のセンターコート第３試合に登場したマレーは、第１セット第９ゲームでヒメノ=トラバーにブレークを許してしまい、セットを先取されてしまう。
しかし、降雨のために屋根の閉められたセンターコートでマレーは冷静さを失わず、第２セット３−３から一気に１５ゲームを連取する猛攻で勝利、２時間８分で世界ランク５６位のヒメノ=トラバーを圧倒した。また第４セットにかかった時間は、わずか１７分だった。
１９３６年のフレッド・ペリー以来となる地元勢のタイトル獲得の期待がかかるマレーは、ここまで２年連続でベスト４に進出している。また今季は、全豪オープンでメジャー通算３度目の決勝進出を果たすと、全仏オープンでは足首に怪我を負いながらも自己最高となる準決勝に進出していた。
このほかの試合の結果は以下の通り。
Ｒ・ナダル（スペイン） (1) ○-× Ｍ・ラッセル（アメリカ）, 6-4, 6-2, 6-2
Ｔ・ベルディフ（チェコ共和国） (6) ○-× Ｆ・ボランドリ（イタリア）, 6-2, 6-2, 6-1
Ｇ・モンフィス（フランス） (9) ○-× Ｍ・バッヒンガー（ドイツ）, 6-4, 7-6 (7-3), 6-3
Ｍ・フィッシュ（アメリカ） (10) ○-× Ｍ・グラノジェルス（スペイン）, 7-6 (7-3), 7-6 (7-5), 6-4
Ｓ・ワウリンカ（スイス） (14) ○-× Ｐ・スタラーチェ（イタリア）, 6-3, 6-4, 6-4
Ｒ・シュトラー（ドイツ） ○-× Ｔ・ベルッチ（ブラジル） (30), 7-6 (7-3), 6-4, 6-2
Ｆ・ロペス（スペイン） ○-× Ｍ・ベレー（ドイツ）, 6-4, 7-5, 6-3
Ｒ・スウィーティング（アメリカ） ○-× Ｐ・アンジャー（スペイン）, 3-6, 4-6, 6-1, 7-6 (7-1), 6-1
Ｊ・ベネトー（フランス） ○-× Ｒ・ベメルマン, 6-4, 6-2, 3-6, 4-6, 6-1
Ｄ・セラ（イスラエル） ○-× Ｆ・ジル（ポルトガル）, 6-4, 6-1, 6-4
Ｉ・クニツィン（ロシア） ○-× Ｉ・シスリング, 6-3, 6-4, 6-2
Ｓ・ボレッリ（イタリア） ○-× Ｍ・フィッシャー（オーストリア）, 7-5, 6-4, 0-1
Ｍ・ラオニチ（カナダ） (31) ○-× Ｍ・ジケル（フランス）, 6-3, 7-6 (7-3), 6-3
Ｄ・イストミン（ウズベキスタン） ○-× Ｐ・コールシュライバー（ドイツ）, 4-6, 6-3, 6-3, 6-3
Ａ・ボゴモロフJR（アメリカ） ○-× Ｄ・ヤング（アメリカ）, 7-5, 4-6, 6-3, 6-1
Ｔ・カンケ（ドイツ） vs. Ｂ・カブチッチ（スロベニア）, 1-0
Ｇ・ミュラー（ルクセンブルグ） ○-× Ｔ・ハース（ドイツ）, 7-6 (7-5), 7-6 (7-3), 3-6, 6-3
この日は全部で３２試合が予定されていたが、センターコートを除く全てのコートは、降雨のために中止となっている。
（2011年6月21日7時17分）
