テニスのグランドスラムであるウィンブルドン（英国/ロンドン、賞金総額１４６０万ポンド、芝）は２３日、女子シングルス２回戦が行われ、主催者推薦で出場のＳ・リシキ（ドイツ）が第３シードのＮ・リー（中国）に3-6, 6-4, 8-6の逆転で勝利、３回戦に進出した。
お互いにセットを分け合い突入したファイナルセット、今年の全仏女王であるリーが５−３とリードしてチャンスを迎えたものの、２本あったマッチポイントを逃してしまう。続く第１０ゲーム、リーはサービング・フォー・ザ・マッチのチャンスであったが、ここでミスを連発してしまい、土壇場でリシキがブレークバックに成功する。
何とかピンチを切り抜けたリシキは、第１３ゲームをしっかりとキープして７−６とリードを奪うと、続く第１４ゲームでリーがミスを連発し自滅、２時間１１分で大金星となった。
２００９年の今大会ではベスト８を記録しているリシキは、３回戦で土居美咲（日本）と対戦する。予選から勝ち上がってきた土居は、２００８年のベスト４である鄭潔（中国）を6-3, 6-1で下し、３回戦進出を決めている。
ディフェンディング・チャンピオンで第７シードのＳ・ウィリアムズ（アメリカ）は、Ｓ・ハレプ（ルーマニア）を3-6, 6-2, 6-1の逆転で下し、３回戦に駒を進めている。
初戦に続きフルセット勝ちとなったセリーナは「プレーをしているだけで幸せですし、大会が進むにつれて調子も上がると良いです。少し風もありましたし、少し緊張していました。もっとリラックスして、楽しめるようにする必要があります。」と試合を振り返った。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｆ・スキアボーネ（イタリア） (6) ○-× Ｂ・ザーロバ・ストリツォバ（チェコ共和国）, 7-5, 6-3
Ｓ・クズネツォワ（ロシア） (12) ○-× Ａ・ドゥルゲル（ルーマニア）, 6-0, 6-2
Ｐ・ツェトコフサ（チェコ共和国） ○-× Ａ・ラドワンスカ（ポーランド）, 3-6, 7-6 (7-5), 6-4
Ｎ・ペトロワ（ロシア） ○-× Ａ・パブリュチェンコワ（ロシア） (14), 6-3, 6-3
Ｊ・ジョルジュ（ドイツ） (16) ○-× Ｍ・ヨハンソン（フランス）, 7-6 (12-10), 6-2
Ａ・イバノビッチ（セルビア） (18) ○-× Ｅ・ダニリドー（ギリシア）, 6-3, 6-0
Ｙ・ウィックマイヤー（ベルギー） (19) ○-× Ａ・タチシュビリ（グルジア）, 3-6, 6-4, 6-2
Ｆ・ペネッタ（イタリア） (21) ○-× Ｅ・ロディナ（ロシア）, 6-4, 6-2
Ｄ・チブルコワ（スロバキア） (24) ○-× Ｐ・エルコグ（スロベニア）, 6-1, 6-2
Ｍ・キリレンコ（ロシア） (26) ○-× Ｔ・タナスガーン（タイ）, 7-5, 7-5
Ｊ・ガイドソバ（オーストラリア） (27) ○-× Ａ・フラヴァコバ（チェコ共和国）, 7-6 (7-1), 6-3
Ｋ・ザコパロバ（チェコ共和国） ○-× Ｌ・サファロバ（チェコ共和国） (31), 6-0, 6-7 (3-7), 6-4
Ｋ・ボンダレンコ（ウクライナ） ○-× Ｓ・エラーニ（イタリア）, 6-4, 5-7, 6-2
Ｔ・パスゼック（オーストリア） ○-× Ｃ・マーケイル（アメリカ）, 6-4, 6-1
Ｍ・シンク（ハンガリー） ○-× Ａ・ヤキモバ（ベラルーシ）, 7-5, 6-3
今大会の優勝賞金は１１０万ポンド。
（2011年6月24日6時23分）
