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ビンチがツアー6勝目を獲得◇ポリファルベ・ブダペストGP

女子テニスツアーのポリファルベ・ブダペスト・グランプリ(ハンガリー/ブダペスト、賞金総額22万ドル、クレー)は日曜日に決勝戦を行い、第1シードのR・ビンチ(イタリア)が第7シードのI・C・ベグ(ルーマニア)を6-4, 1-6, 6-4で振り切り、見事、優勝を飾った。ビンチは優勝賞金3万7000ドルを獲得した。

今大会で初めてトップ25選手として大会に出場したビンチは、決勝まで2度の大きなピンチに見舞われていた。2回戦では17歳のT・バボスにあと2ポイントのところまで迫られ、準々決勝の29歳Z・クコバ戦では4-6, 2-5と追い込まれ、マッチポイントを握られてからの逆転勝ちを収めていた。

対照的に、第7シードベグは1セットも落とさない好調ぶりで決勝まで勝ち上がっていた。準決勝では第5シードのA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)をストレートで下し、今季2度目の決勝進出でWTAツアー初優勝を狙っていた。

試合では、決勝戦では素早くスタートを切ることが大事なことを経験から理解しているビンチがいきなり5−2とリードを重ねる。ようやく強力なサーブとストロークにリズムを取り戻してきたベグは、そこから2ゲームを連取して4−5とするが、最後はビンチがしっかり締め、第1セットを6−4で先取する。

しかし第2セットに入るとベグが攻勢に転じ、このセットを6−1で奪うと、そのまま第3セットも4−2とリードを重ねる。

このままベグがツアー初優勝を飾るかと思われたが、第7ゲームで5度のデュースの末にビンチがこのゲームを奪って3−4とすると、第8ゲームでも見事なフォアハンドのリターン、スライスのパッシングショット、そしてドロップショットをみせ、4−4のタイに追いつく。

その後、第9ゲームをしっかりキープしたビンチは、第10ゲームのベグのサービスで40−15とする。ベグは見事なフォアハンドのウィナーで30−40とするが、最後はビンチが見事なドロップショットをみせ、大接戦に終止符を打った。

試合後、ビンチは「最初は調子がよかったですが、第2セットでは疲れてしまいました。暑さにやられてしまい、攻撃的なプレーができていませんでした。第3セットも疲れていましたが、2−4から粘りました。自分に頑張るように言い聞かせました。その後、フォアハンドがよくなり、何とか逆転することができました。」と振り返った。

これでビンチはツアー6勝目を決めた。2007年にはボゴタの大会で、2009年はバルセロナ、2010年はルクセンブルグ、そして今季はバルセロナとスヘルトヘンボシュの大会で優勝している。これでビンチは最近の13試合で12勝を収めたことになり、好調を維持している。

(2011年7月11日9時40分)
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