男子テニスツアーのファーマーズ・クラシック（アメリカ/ロス・アンゼルス、賞金総額６１万９５００ドル、ハード）は２８日にシングルス２回戦残り４試合が行われ、第１シードのＭ・フィッシュ（アメリカ）がＧ・ミュラー（ルクセンブルグ）を7-6 (7-1), 6-1のストレートで退けるなど、ベスト８が顔を揃えた。
第１セットの第２ゲームでブレークを許したフィッシュだったが、その後すかさずブレークバックに成功し、その後は両者サービスキープを続けて、そのセットはタイブレークへともつれた。そのタイブレークでは、サーブの調子を上げたフィッシュが一気にリードし７−１で奪うと、ミュラーは意気消沈。第２セットでは１ゲームを取ることが精一杯で、７８分でフィッシュが勝利を飾った。
先週のアトランタ大会で２連覇を達成したフィッシュは「出だしはちょっと集中出来なかった。第１セットであれだけ良いプレーを続けたのにそのセットを失った彼（ミュラー）は、きっと落胆するだとうと思っていた。」と、対戦相手の心理を見抜いていた。フィッシュは２週連続優勝へ向けて第８シードのＩ・クニツィン（ロシア）と準々決勝で対戦する。
クニツィンはこの日の２回戦で、Ｒ・スウィーティング（アメリカ）を7-6 (7-4), 7-6 (8-6)の接戦を制しての勝ち上がり。両セットともお互い譲らない展開で、タイブレークにもつれたこの試合は、特に第２セットのタイブレークで、６−５からのクニツィンのマッチポイントをスウィーティングがしのぐも、７−６からの２度目のマッチポイントでは、クニツィンがフォアハンド・ボレーを決め２時間２分で今季２度目のベスト８入りを決めた。
その他の試合では、第４シードのＴ・ベルッチ（ブラジル）がＡ・ファリャ（コロンビア）を6-0, 6-1で一蹴し、Ａ・ボゴモロフJR（アメリカ）は第７シードのＧ・ディミトロフ（ブルガリア）を6-4, 6-3のストレートで下す金星を飾り、ベスト８入りを果たした。ベルッチとボゴモロフJRが準々決勝で対戦する。
今大会の優勝賞金は１１万３０００ドル。
（2011年7月29日16時00分）
