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森田は無念の棄権敗退◇バンク・オブ・ウェスト・クラシック

女子テニスツアーのバンク・オブ・ウェスト・クラシック(アメリカ/スタンフォード、賞金総額72万1000ドル、ハード)は金曜日に準々決勝を行い、日本のエース森田あゆみ(日本)が第3シードのM・バルトリ(フランス)に挑んだ。しかしバルトリが第1セットを6−1で奪った後、右足首を痛めた森田が棄権を申し入れ、バルトリのベスト4進出が決まった。

今大会の森田は絶好調で、1回戦で元世界女王のA・イバノビッチ(セルビア)をストレートで下すと、2回戦では3度のマッチポイントをくぐり抜け、予選勝者のU・ラドワンスカ(ポーランド)を下しての準々決勝進出だった。

1セットをプレーしただけで勝利を手にしたバルトリは、準決勝で第8シードのD・チブルコワ(スロバキア)と対戦する。チブルコワは準々決勝でM・イラコビッチ(ニュージーランド)を6-1, 6-1のスコアで圧倒しての勝ち上がり。

ドローの他の山では、ノーシードのS・リシキ(ドイツ)が第5シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)を7-6(7-4), 2-6, 6-2で振り切り、準決勝に駒を進めた。

リシキは3月には世界ランキングが218位だったが、ウィンブルドン準決勝進出などで現在は26位と、大幅にランクを上げている期待の新星である。

一方、敗れたラドワンスカは昨年の今大会でベスト4入りしていた。常に安定した成績を残すラドワンスカだが、WTAツアータイトルは2008年以来、手にしていない。

リシキは準決勝でS・ウィリアムズ(アメリカ)と対戦する。セリーナは準々決勝で、第2シードのM・シャラポワ(ロシア)との元女王対決を6-1, 6-3で制し、怪我からの復帰後で初となるベスト4進出と決めている。

シャラポワはウィンブルドンで久々に四大大会で決勝まで進み、現在、絶好調、一方のセリーナは11カ月に及ぶ故障からの復帰途上にあったが、この日は試合を通して5度のブレークに成功したセリーナが、わずか69分でシャラポワを圧倒した。

ダブルスでは、青山修子(日本)/藤原里華(日本)組がこのペアで初となるプレミア大会でのベスト4進出を果たしている。決勝進出を懸けて準決勝では、第1シードのL・フーバー(アメリカ)/L・レイモンド(アメリカ)組とS・フィッチマン(カナダ)/M・ペルティエ(カナダ)組戦の勝利ペアと対戦する。

今大会の優勝賞金はシングルスが11万1000ドル、ダブルスが3万5500ドル。

(2011年7月30日14時24分)
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