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ラドワンスカが大逆転で準決勝へ◇マーキュリー・インシュアランスOP

女子テニスツアーのマーキュリー・インシュアランス・オープン(アメリカ/サンディエゴ、賞金総額72万1000ドル、ハード)は金曜日に準々決勝を行い、第3シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)が第8シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)を0-6, 6-4, 6-4の大逆転で下し、準決勝に駒を進めた。

昨年の今大会で準優勝しているラドワンスカは、肩の故障もあってか、第1セットではわずか9ポイントしか奪えずにベーグルでこのセットを落としてしまう。耐えかねたラドワンスカは、セット終了時点でトレーナーを呼んだ。

右肩の神経細胞の異常に苦しむラドワンスカは、治療を受けると少し楽になった様子をみせ、第2セットでは徐々にいいプレーをみせ始める。

試合後、ラドワンスカは「0−6でセットを失った後は失うものは何もありません。ですので攻撃的なプレーをすることにしました。心の中では、ただプレーをして数ゲーム取ろう、と考えていました。そのことでリラックスすることができました。その後、チャンスが巡ってきたので、ではもう数ゲーム頑張ろう、と思いました。」と話している。

第2セットではブレーク合戦が続いていたが、5−4から同セット3度目になるブレークにラドワンスカが成功、そのままセットを奪い返した。最後はハンチュコバの甘いセカンドサービスに対して得意のバックハンドからウィナーをコートに突き刺した。

ファイナルセットは3−3までキープが続き、その後の2ゲームはブレーク合戦となり、4−4となる。続く第9ゲームをキープしたラドワンスカは、第10ゲームのハンチュコバのサービスのブレークに成功、見事、大逆転勝利を収めた。最後はハンチュコバのバックハンドのクロスがアウトした。

これで今季2度目のWTAツアーベスト4入りを決めたラドワンスカは、準決勝で第2シードのA・ペトコビッチ(ドイツ)と対戦する。ペトコビッチは準々決勝でノーシードから勝ち上がった若干18歳のS・スティーブンス(アメリカ)を6-2, 6-1で一蹴しての勝ち上がり。

しかし肩の故障を抱えるラドワンスカは、準決勝でプレーできるかどうかについては「半々の確率」と述べている。

準々決勝のペトコビッチは、第1セットの2−2から4ゲーム連取の猛攻をみせて同セットを6−2で奪うと、第2セットでも勢いを持続、5ゲームを連取し、あっという間に5−0とする。第6ゲームでようやく1ゲーム取り返したスティーブンスは両腕を上げ、あたかも勝利を収めたかのように振る舞い、会場を沸かせた。

しかしペトコビッチは第7ゲームをしっかし奪って第2セットもものにすると、そのまま試合に終止符を打った。

試合後、ペトコビッチは「最初のおそらく6ゲームはタフな戦いでした。第6ゲームをブレークして4−2としてからは経験の少ない相手を圧倒できたと思います。」と振り返った。

「若い選手と対戦するときには、コート上では誰がボスなのかを示すことが重要です。ですから、どのポイントでも集中することができました。」

ドローの他の山では、第1シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)が第12シードのS・リシキ(ドイツ)と対戦、6-3, 3-6, 6-4で勝利を収めている。

ウィンブルドンでベスト4入りしたリシキは世界ランキング3位のズヴォナレーワの胸を借りたが、ファイナルセットで惜しくも敗れた。

勝ったズヴォナレーワは準決勝で第5シードでのA・イバノビッチ(セルビア)と対戦する。元世界ランク1位のイバノビッチは、第4シードのS・ポン(中国)に6-4, 6-2のストレートで勝利している。

今大会の優勝賞金は11万1000ドル。

(2011年8月6日14時35分)

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