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ラドワンスカが2年連続で決勝へ◇マーキュリー・インシュアランスOP

女子テニスツアーのマーキュリー・インシュアランス・オープン(アメリカ/サンディエゴ、賞金総額72万1000ドル、ハード)は土曜日に準決勝を行い、第3シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)が第2シードのA・ペトコビッチ(ドイツ)を4-6, 6-0, 6-4の逆転で下し、見事、決勝進出を果たした。

右肩の故障が癒えないラドワンスカは、この日も試合開始当初はショットが冴えず、第1セットを4−6で落としてしまう。

しかし第2セットに入って調子を取り戻してきたラドワンスカは、第1ゲームでブレークに成功すると、波に乗る。結局このセットを6ゲーム連取の6−0で圧倒すると、そのままファイナルセットでも4−0と大きくリードする。連続して奪ったゲーム数は合計で10を数えた。

その後、ペトコビッチは格上の意地をみせて3ゲーム連取の猛攻で3−4まで追いつく。その後、両者がキープをし、試合はペトコビッチの4−5に。しかし続く第10ゲームは結局ラドワンスカが奪い、6−4で第3セットを奪うと、そのまま試合に終止符を打った。最後はペトコビッチのフォアハンドがネットにかかった。

ラドワンスカは前日の準々決勝で第8シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)を0-6, 6-4, 6-4の大逆転で下した後、準決勝でプレーできる確率は「半々」と述べていたが、何とか試合をこなすことができたようだ。

ラドワンスカは昨年の今大会で決勝に進んでおり、それ以来のWTAツアー決勝進出を決めた。昨年は決勝戦でS・クズネツォワ(ロシア)に敗れ、準優勝に終わっていた。

一方、敗れたペトコビッチは、ラドワンスカの弱いサービスにつけ込み、第1セットを先取した。先週のスタンフォードの大会以来、右肩の神経細胞を痛めているラドワンスカは、ファーストサーブでは80台マイル前半、セカンドサーブでは70マイル台という非常に遅いサービスだった。

しかしお腹の調子がよくなかったペトコビッチは、第2セットの0−4で0−40の場面でいきなりスタンドに飛び込み、そのままコートを立ち去ってしまった。しかし、事前にお腹の具合をトーナメント・ディレクターと主審に伝えていたペトコビッチの行為はメディカル・タイムアウトとして扱われ、ペナルティは課されなかった。

しかしこのタイムアウトも試合を逆転する契機とはならず、最後は粘ったものの、ラドワンスカに惜敗を喫した。

ツアー通算5勝目、また2008年以来の久しぶりの優勝を目指すラドワンスカは、決勝で第1シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)と対戦する。ズヴォナレーワは準決勝で第5シードのA・イバノビッチ(セルビア)を5-7, 6-4, 6-4のスコアで振り切っての勝ち上がり。

なお、今回ベスト4で敗退したペトコビッチだが、月曜日に発表される最新の世界ランキングでは現在の11位から10位に上昇するとみられる。ドイツ人選手でトップ10入りしたのは、2000年10月のA・フーバー以来、久しぶりのこと。

今大会の優勝賞金は11万1000ドル。

(2011年8月7日14時45分)

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