テニスのグランドスラムであるＵＳオープン（アメリカ/ニューヨーク、ハード）は大会６日目の３日、女子シングルス３回戦８試合が行われ、第２８シードのＳ・ウィリアムズ（アメリカ）が第４シードのＶ・アザレンカ（ベラルーシ）を6-1, 7-6 (7-5)で下すなど、ベスト１６が出揃った。
センターコート第３試合に登場したセリーナは、試合開始直後から猛チャージをかけると、わずか１７分でゲームカウント５−０とリードを奪い、試合の流れを一気に引き寄せた。
この５ゲームの間、わずか８ポイントしか獲得できなかったアザレンカは「どういう感じかって？辛かったです。あのように攻めてくる相手との対戦は、少しだけ痛みを伴います。」とコメントしている。
第１セット第６ゲームでようやく初めてのサービスキープに成功したアザレンカであったが、続く第７ゲームをキープしたセリーナが第１セットを先取する。
第２セットに入ってもセリーナの勢いは止まらず、第７ゲームでブレークに成功すると、ゲームカウント５−３でサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。しかし、このゲームでアザレンカは４本のマッチポイントを跳ね返しブレークバックに成功すると、このセットはタイブレークに突入する。
このタイブレークではアザレンカがフォアハンドボレーで５−４とリードを奪ったものの、続く３ポイントをセリーナが連取してゲームセット、１時間５０分でセリーナが４回戦に進出した。
グランドスラムで１３勝の実績を持つセリーナだが、その年齢はすでに２９歳とベテランの域に達しつつある。それでもなぜ良いプレーを続けられるか聞かれたセリーナは「昔の私はとても良い選手でした。だから、その時の実力と感覚を取り戻す努力をしているだけです。」と、まだまだ調子が上がっていくことを示唆している。
今大会では過去３度の優勝を経験しているセリーナは、４回戦で元世界ランク１位のＡ・イバノビッチ（セルビア）と対戦する。第１６シードのイバノビッチは、地元勢のＳ・スティーブンス（アメリカ）を6-3, 6-4で下し、４回戦に進出している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｃ・ウォズニアキ（デンマーク） (1) ○-× Ｖ・キング（アメリカ）, 6-2, 6-4
Ｆ・スキアボーネ（イタリア） (7) ○-× Ｃ・シーパース（南アフリカ）, 5-7, 7-6 (7-5), 6-3
Ａ・ペトコビッチ（ドイツ） (10) ○-× Ｒ・ビンチ（イタリア） (18), 6-4, 6-0
Ａ・パブリュチェンコワ（ロシア） (17) ○-× Ｊ・ヤンコビッチ（セルビア） (11), 6-4, 6-4
Ｓ・クズネツォワ（ロシア） (15) ○-× Ａ・アマンムラドワ（ウズベキスタン）, 6-4, 6-2
Ｃ・スアレス・ナバロ（スペイン） ○-× Ｓ・ソレル=エスピノーサ（スペイン）, 6-0, 6-4
今大会の優勝賞金は１８０万ドル。
（2011年9月4日12時03分）
