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男子テニスツアーのタイ・オープン(タイ/バンコク、賞金総額58万7000ドル、ハード)は28日に、男子シングルス1回戦残り2試合と2回戦3試合が行われ、予選を勝ち上がった添田豪(日本)がK・ベック(スロバキア)との接戦を3-6, 7-6 (7-0), 7-6 (7-4)の逆転で制して、今季2度目となるATPツアー本戦での勝利を飾った。
試合を通して11本のサービスエースを叩き出したベックに対して添田は、第1セットは2度のブレークを許しあっさり奪われてしまう。しかし第2セットに入ると両者1度もブレークポイントを相手に与えずタイブレークへともつれた。そのタイブレークで添田は、ベックを圧倒して奪い返すと勝敗の行方はファイナルセットへ。
第3セットも両者譲らず1度ずつのブレークを奪い合うとまたしてもタイブレークへと持ち込まれる。このタイブレークでも集中力を維持し、強気のプレーを見せた添田が7−4で制し、2時間56分の接戦を勝ち取り2回戦進出を決めた。
自身初のツアー8強入りを懸けて添田は、2回戦でT・カンケ(ドイツ)と対戦する。カンケはこの日の1回戦で第8シードのP・アンジャー(スペイン)を6-0, 6-1とわずか56分で一蹴しての勝ち上がり。昨年のツアー新人賞を受賞したカンケは、自身のサーブでは1度もブレークポイントをアンジャーに握らせない完璧なプレーを披露。加えて実に5度のブレークをアンジャーから奪い圧勝で初戦突破を決めた。
この日行われた2回戦では第3シードのG・シモン(フランス)がルー・イェンスン(台湾)を6-7 (4-7), 7-5, 6-4の逆転で倒し、何とかベスト8入りを決めた。今季の獲得ポイントで争うチャンピオンズレースで12位にいるシモンは、接戦となった第1セットをルーにタイブレークで奪われてしまう。
第2セットでは1度ブレークを奪われたシモンだったが、2度のブレークをルーから奪い返し、セットオールへと持ち込んだ。第2セットを奪って勢いを増したシモンは、第3セットでは1度もブレークポイントをルーに与えず主導権を握り、ルーの第2サーブを攻め1度のブレークに成功し2時間54分の接戦を物にした。
「これほど集中を続けて約3時間の試合をするのは本当に大変だった。彼(ルー)はとても良いプレーをしていた。ほとんどミスもなく、サーブもリターンも良かった。全てのポイントで最高のプレーをしないと勝つ事ができないと言う印象だった。今日は幸運にも勝利に恵まれてとても嬉しく思う。」と語るシモンは、今季3度目の優勝を狙う。
準々決勝でシモンは地元から主催者推薦で出場のD・ウドムチョク(タイ)を7-6 (7-5), 6-3のストレートで下したM・バッヒンガー(ドイツ)と対戦する。世界ランク98位のバッヒンガーは、1回戦で第6シードのF・フォニュイーニ(イタリア)を下す金星を上げた同217位のウドムチョクを1時間41分で下し、自身初となるツアー8強入りに成功した。
その他の試合では、J・ニエミネン(フィンランド)が第7シードのR・ハース(オランダ)を7-6 (7-5), 7-6 (7-4)と、接戦となった両セットを競り勝ち1時間36分で準々決勝進出を決めた。昨年の今大会の準優勝者のニエミネンは、今大会は6度目の出場で5度目となるベスト8入りを決めた。
昨年に続くベスト4入りを懸けてニエミネンは、第2シードのG・モンフィス(フランス)とS・ヒラルド(コロンビア)の勝者と準々決勝で顔を合わせる。
今大会の優勝賞金は10万7000ドル。
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