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ヤンコビッチらシード勢が順当に勝利◇ジェネラーリ女子

女子テニスツアーのジェネラーリ女子(オーストリア/リンツ、賞金総額22万ドル、ハード)は13日、シングルス2回戦残り5試合が行われ、第3シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)がラッキールーザーのA・ケタボング(英国)を3-6, 6-2, 6-1の逆転で退けるなどシード勢が順当に勝利、ベスト8が出揃った。

世界ランク13位のヤンコビッチは、第1セットではサービスゲームが安定せず、同96位のケタボングに3度ものブレークを許してしまうなどセットを先取されてしまう。

しかし、第2セット以降で立て直しに成功したヤンコビッチは、第2セットでは1度ブレークをケタボングに許したものの3度のブレークを奪い、第3セットでは1本のブレークポイントさえ握らせず、2度のブレークを奪い1時間45分の逆転で8強入りを果たした。

8月のシンシナティでの準優勝以来、5大会ぶりとなる準々決勝進出を決めたヤンコビッチは「対戦相手はとても良いプレーをしていました。安定したストロークであまりチャンスをくれませんでした。なかなかリズムが掴めず良い感触でプレー出来ずにいましたが、第2セット以降徐々にプレーが良くなりました。とても厳しい試合でしたが、こうして勝利出来てとても嬉しいです。」と、試合を振り返っていた。

ヤンコビッチは準々決勝でラッキールーザーのE・ロディナ(ロシア)と対戦する。ケタボングはN・ペトロワ(ロシア)が左太腿の怪我で、ロディナは第2シードで出場予定だったA・ペトコビッチ(ドイツ)が右膝の怪我で急遽欠場したため、それぞれ本戦入りとなった。

その他、第1シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)は主催者推薦のP・メイヤー(オーストリア)を6-2, 6-3と危なげなく退けた。第1セットでは6本ものサービスエースを記録したクヴィトバは、1度ブレークをメイヤーに許すも3度のブレークを奪い先取。第2セットは1度もブレークを許さなかったクヴィトバが3度のダブルフォルトを犯したメイヤーから2度のブレークに成功しわずか75分の快勝で8強入りを決めた。

クヴィトバは第8シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)と対戦する。この日ハンチュコバは、K・ペルバク(ロシア)を5-7, 6-3, 6-4の逆転で下しての勝ち上がり。

第1セットを接戦の末に奪われたハンチュコバは、第2セットも先にペルバクにブレークを許し0−3とリードされる苦しい展開だったが、続く6ゲームを連取し第2セットを奪い返した。勝敗を決める第3セットでも2度のブレークを奪われたハンチュコバだったが、3度のブレークに成功し2時間41分の接戦を制して順当にベスト8入りに成功した。

残るシード勢では第7シードのD・チブルコワ(スロバキア)S・エラーニ(イタリア)を6-7 (1-7), 6-3, 6-1の逆転で下した。チブルコワは出だし好調で、エラーニから5−1とリードしたものの、そこから反撃に合いそのセットをタイブレークで失ってしまう。しかし第2セットでは2度ブレークされるも、3度ブレークをエラーニから奪いセットオールへ追い付いた。第3セットは1度もブレークを許さなかったチブルコワが2度のブレークをエラーニから奪い2時間25分で準々決勝へ駒を進めた。

チブルコワはその準々決勝でラッキールーザーのAn・ロディオノワ(オーストラリア)と対戦する。ロディオノワは第9シードのF・ペネッタ(イタリア)と2回戦を行う予定だったが、ペネッタが1回戦勝利直後に左太腿の怪我を理由にシングルスを棄権したためにロディオノワが労せずベスト8入りとなった。ロディオノワはG・ドゥルコ(アルゼンチン)が腰の怪我で欠場しての本戦入りだった。

残りの試合では、L・サファロバ(チェコ共和国)A・ブリアンティ(イタリア)を6-4, 6-2のストレートで退けて準々決勝進出を決めた。この試合でサファロバは、1度のブレークポイントをブリアンティに握らせない完璧なサービスゲームを披露し、第1セットでは1度、第2セットでも2度のブレークに成功し、1時間21分のストレートで勝利した。

サファロバは準々決勝で、予選を勝ち上がったS・シルステア(ルーマニア)と対戦する。

今大会の優勝賞金は3万7000ドル。

(2011年10月14日11時28分)

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