２７日に閉幕した男子テニスツアー最終戦であるATPワールドツアー・ファイナルは、大会が開催されていた８日間で２５万人を超える観客を動員、１万７５００人が収容可能なアリーナで、１５のセッションのうち１０のセッションが満員御礼となった。
ロンドンで開催されるのは今年で３年目となる今大会、テレビやオンラインでの観戦数も記録を更新している。今大会は１８４ヶ国で放映され、およそ９５００万人が視聴した。また大会期間中、ATPのウェブサイトとライブスコアは９００万の訪問を記録している。
男子テニスツアーを運営するATPの最高責任者であるアダム・ヘルファンは「ATPワールドツアー・ファイナルは、素晴らしい形で今年のシーズンを締めくくってくれました。素晴らしいサポート、大会への情熱、選手たち、会場に訪れた２５万の人々、テレビやオンラインで観戦した１億以上のファンの皆さんに感謝します。」とコメントを発表している。
今大会はグランドスラム１６勝を誇るＲ・フェデラー（スイス）が決勝でＪＷ・ツォンガ（フランス）を下し、史上最多となる６度目のツアー最終戦タイトルを獲得して幕を下ろした。これはフェデラーにとって通算７０勝目のタイトルとなっている。
また今大会には大会期間を通して多くの著名人が会場を訪れており、サッカー界からはクリスティアーノ・ロナウドをはじめ、ティエリ・アンリ、リオ・ファーディナンド、ロビン・ファン・ペルシなどが観戦している。またロンドン市長であるボリス・ジョンソン氏や、英王室からはベアトリス王女や今年４月にウィリアム王子と結婚したケンブリッジ公爵夫人の妹であるピッパ・ミドルトンなども観戦に訪れていた。
今大会における各種統計は以下の通り。
テレビ
・５６の放送業者により、１８４ヶ国で大会は放映され、９５００万人が観戦した。これは２０１０年と比べて、６０％のアップ。
・全世界通算での総放映時間はおよそ４０００時間。
・イギリスでは、スカイスポーツで６０時間以上、国営放送のＢＢＣで１６時間以上が生中継された。
・日曜日に行われた決勝は、イギリス国内だけで１６０万人がＢＢＣの生中継を視聴した。
インターネット
・ATPと大会公式ホームページ、並びに公式ライブスコアには、大会期間を通して３５０万を超えるユニークユーザー、９００万以上の訪問があった。
・ATPのモバイルサイトは、１週間で７３万４０００の訪問を記録。
・大会公式アプリケーションのダウンロード数は４万以上。
・ATPの公式ライブスコアを配信しているアプリケーションは大会期間中、１５０万以上の訪問があったほか、合計で２５万時間以上も閲覧された。
この他
・全勝で優勝したフェデラーは、優勝賞金として１６３万ドルを獲得した。
・大会が行われたＯ２アリーナには、大会期間中に４２万３２０８人が訪れた。これは、チケットがなくても利用できる施設の利用者も含まれる。
・大会で使用されたボールは５０４０球。
・大会を通して２５００ｍのストリングスが消費され、２１０本のラケットにストリングスが張られた。
・２５００人の子供が今大会のボールキッズに応募。実際にボールキッズとなったのは３０人。
・会場にコートを設置するのに要した時間は２８時間。
・チケットが売り出された１５のセッションのうち、１０のセッションが売り切れた。
（2011年11月29日11時49分）
