女子テニスツアーのカタール女子オープン（カタール/ドーハ、賞金総額２１６万８４００ドル、ハード）は土曜日に準決勝を行い、世界女王で第１シードのＶ・アザレンカ（ベラルーシ）が第４シードのＡ・ラドワンスカ（ポーランド）を6-2, 6-4のストレートで下し、決勝進出を決めた。
準決勝の第１セット、格上のアザレンカがラドワンスカを圧倒、このセットを６−２で先取する。
第２セットに入ってもアザレンカの勢いは止まらず、第１ゲームでいきなりラドワンスカのサービスをブレークする。
しかしラドワンスカは第２ゲームのアザレンカのサービスをブレークに成功、１−１のタイに戻す。
その直後、アザレンカは左足を負傷し、治療を受けることになる。テーピングをした後も痛そうな表情をみせており、一時は棄権するかも知れないという雰囲気が会場に漂った。
しかしアザレンカは世界１位の意地をみせ、２−２から３ゲーム連取の猛攻で５−２とリードを広げる。
そこからラドワンスカは十八番の粘りをみせ、２ゲームを連取して４−５まで戻す。
しかし第１０ゲームではアザレンカが一気に４０−０とすると、最後はフォアハンドをダウンザラインに決め、そのまま試合に終止符を打った。アザレンカの決勝進出は今季３度目のこと。
試合後、アザレンカは「正直に言って、なぜ勝てたのか分かりません。１ポイント１ポイント、非常に集中しました。勝てて何よりです。」と話した。アザレンカは現在１６連勝中で、Ｊ・エナン（ベルギー）が２００４年に達成した記録に追いついた。
アザレンカは決勝戦で昨年の全米覇者で第３シードのＳ・ストザー（オーストラリア）と対戦する。ストザーは準決勝で第５シードのＭ・バルトリ（フランス）と対戦していたが、第１セットを６−３で奪った時点でバルトリが棄権し、決勝進出を決めた。
試合後、ストザーは「どの選手も試合を最後まで戦って勝ちたいものです。」とコメントした。
一方、棄権を余儀なくされたバルトリは「昨日のＬ・サファロバ（チェコ共和国）戦で実はすでに負傷していました。ファイナルセット中、右足のふくらはぎがつり始めていました。どんどんひどくなっていっていたので、試合を早く終わらせなければなりませでした。昨日の試合終了後には治療をたくさん受けましたが、今日の試合のウォームアップ中にすでに違和感を感じていました。」と説明していた。
今大会の優勝賞金は３８万５０００ドル。
（2012年2月19日13時29分）
