女子テニスツアーのエストリル・オープン女子（ポルトガル/エストリル、賞金総額２２万ドル、クレー）は２日、シングルス２回戦８試合が行われ、第２シードのＭ・キリレンコ（ロシア）と第３シードのＡ・メディーナ=ガリゲス（スペイン）が揃って敗退する波乱の１日となった。
番狂わせを演出したのはＫ・ナップ（イタリア）とＳ・ソレル=エスピノーサ（スペイン）の２人。ナップはキリレンコを1-6, 6-1, 7-5で、ソレル=エスピノーサはメディーナ=ガリゲスを3-6, 6-3, 7-5とともに逆転で破っている。
世界ランク１９位のキリレンコは、第３セットで５−１と大きくリードを奪ったものの、ここから世界ランク１３３位のナップに６ゲームを連取されてまさかの敗退となった。
世界ランク６６位のソレル=エスピノーサは、第３セット第１０ゲームでマッチポイントのピンチがあったがものの、同３２位のメディーナ=ガリゲスを２時間３４分のマラソンマッチの末に破っていた。
スペイン勢対決を制したソレル=エスピノーサは「私たちが対戦したのは初めてのことでしたし、本当にタフな試合でした。彼女はクレーコートで本当に良いプレーをしますし、今日は私のバック側にスピンボールを打ってきました。第１セットは本当に良いプレーでした。最後の方にはフォアハンドを打つチャンスが増えました。試合後に彼女は激励してくれました。」と、試合を振り返った。
この他のシード勢では、第１シードのＲ・ビンチ（イタリア）が１回戦で森田あゆみ（日本）を破ったＭ・Ｊ・ケーラーに6-2, 6-0のストレートで快勝したほか、第４シードのＰ・ツェトコフサ（チェコ共和国）はＨ・ワトソン（英国）に6-3, 6-1で勝利している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｇ・ウォスコボエワ（カザフスタン） ○-× 鄭潔（中国） (5), 6-4, 6-1
Ｋ・カネピ（エストニア） (6) ○-× Ｖ・キング（アメリカ）, 6-3, 6-4
Ｎ・ペトロワ（ロシア） (7) ○-× Ｊ・ガイドソバ（オーストラリア）, 7-6 (7-2), 0-0, 途中棄権
Ｃ・スアレス・ナバロ（スペイン） ○-× Ｐ・エルコグ（スロベニア） (9), 6-4, 3-0, 途中棄権
今大会の優勝賞金は３万７０００ドル。
（2012年5月3日14時04分）
