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第1シードのアンジャーが逆転でベスト8進出◇セルビア・オープン

男子テニスツアーのセルビア・オープン(セルビア/ベオグラード、賞金総額36万6950ユーロ、クレー)は2日、シングルス2回戦3試合が行われ、第1シードのP・アンジャー(スペイン)F・ボランドリ(イタリア)を4-6, 7-5, 6-2の逆転で下し、順当にベスト8進出を決めた。

今大会、上位4シード選手が1回戦を免除されているため、この日の2回戦が今大会の初戦だった世界ランク38位のアンジャーは、同73位のボランドリに対し、出だしは硬さからか第1セットを落としてしまう。

第2セットでもお互い譲らない展開で、2度ずつブレークを奪い合い接戦にもつれるも、終盤で3度目のブレークに成功したアンジャーがこのセットを奪い返し、勝敗の行方は第3セットへともつれた。

第2セットの終盤から本来の調子を取り戻したアンジャーは、第3セットではボランドリに5度握られたブレークポイント全てを退け、逆に2度のブレークをボランドリから奪うと2時間20分の逆転で今大会のデビュー戦を勝利で飾った。

「とても難しい試合でした。コートがとても早く気温も高い状況で、試合をするには厳しいコンディションでした。どの大会の初戦も、集中を高める事は簡単ではありません。第1セットを奪われ、第2セットも4−5とリードされて崖っぷちでした。自分のプレーをするように心掛けて、徐々に試合が自分へ傾いて来たのです。勝利する事が出来てとても嬉しいです。」とアンジャーは喜びを語った。

そのアンジャーは、今季クレー大会初戦だった先月のカサブランカ大会に続く今季2度目の優勝を狙い、準々決勝ではV・ハネスク(ルーマニア)を7-6 (7-4), 6-3の1時間22分で退けたL・ロソル(チェコ共和国)と対戦する。世界ランク79位のロソルは、今大会までクレー2大会続けて初戦敗退を喫していたが、今大会では自身初となるツアー8強入りを決めた。

残りの試合では、B・パイユ(フランス)G・ガルシア=ロペス(スペイン)を4-6, 7-5, 7-5の逆転で下して準々決勝へ駒を進めた。

第1セットでは、このセット唯一のブレークを許したパイユがそのセットを失うが、第2セット終盤でこのセット2度目のブレークに成功したパイユがセットオールへと追い付き試合はファイナルセットへ。

その第3セットも1度ずつブレークを奪い合う接戦となったが、終盤で2度目のブレークをガルシア=ロペスから奪ったパイユが、2時間24分の逆転で勝利。パイユは今季3度目となる準々決勝進出を決めた。

パイユは準々決勝で、第3シードのJ・ニエミネン(フィンランド)と予選勝者のA・ベイチ(クロアチア)の勝者と対戦する。ニエミネンとベイチの試合は、5−3とニエミネンがリードしたところで降雨により翌日へと順延となっている。

今大会の優勝賞金は6万6250ユーロ。

(2012年5月4日11時33分)

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