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ウィックマイヤーが地元の声援を受けて勝利◇ブリュッセル女子オープン

女子テニスツアーのブリュッセル女子オープン(ベルギー/ブリュッセル、賞金総額/63万7000ユーロ、クレー)は22日にシングルス1回戦残り9試合が行われ、現在ベルギーのナンバー1プレーヤーであるY・ウィックマイヤー(ベルギー)A・チャクエタゼ(ロシア)を3-6, 6-4, 6-1の逆転で退け、詰め掛けた地元ファンの声援に答えた。

第1セットでは3度のブレークを許すなど本来のプレーが見られなかったウィックマイヤーは、第2セットでも序盤でブレークを許しリードされてしまう。しかし徐々にリラックスして来たウィックマイヤーは、すかさずブレークバックに成功するとその後も2度目のブレークをチャクエタゼから奪うと試合を振り出しに戻した。

勝敗を決める第3セットは終始にわたって主導権を握ったウィックマイヤーが、1度もチャクエタゼにブレークポイントさえ握らせず、逆にチャクエタゼのサーブを3度ブレークし2時間8分で勝利を飾り、地元ファンを沸かせた。

「とても厳しい試合でした。パワーで押し切らなければなりませんでした。こうして勝利することが出来て嬉しいです。地元でのプレーで、地元からの声援を受けるのは特別な気持ちです。」と、ウィックマイヤーはファンからの声援が勝利へ導いてくれたことを語っていた。

この日登場したシード勢は明暗が分かれた。第8シードのK・カネピ(エストニア)は予選を勝ち上がったI・ファルコーニ(アメリカ)を6-3, 6-2のストレートで下したが、S・アービッドソン(スウェーデン)が第7シードのS・ポン(中国)を7-5, 6-3で、C・シーパース(南アフリカ)が第9シードのA・パブリュチェンコワ(ロシア)を7-5, 6-2といずれもストレートで破る番狂わせも起きている。

エストリル・オープンで今季2度目の優勝を飾ったカネピだったが、翌週のマドリッド大会では初戦敗退を喫し、先週行われたローマ大会を足の怪我のため欠場していた。休養を取って臨んだこの日の試合では、本来のプレーを取り戻したカネピが予選を勝ち上がったファルコーニから各セットで3度のブレークを奪うと、わずか77分のストレートで退けた。

昨シーズンは11大会もベスト8以上の成績を残し、自己最高位の14位を記録したポンだったが、今季は調子を崩しており、昨年の今大会では自身初となるプレミア大会で準優勝を飾る相性の良い大会ながら今年は早々に大会を去る結果となってしまった。

第1セットでは4−1、第2セットでも3−1と、いずれも序盤でブレークに成功してリードしたポンだったが、その後にブレークバックをアービッドソンに許しそのリードを守り切れず、1時間30分のストレートで敗退した。

今大会、第3シードで出場予定だったA・クルベール(ドイツ)が腰痛のために試合直前に欠場を表明したため、繰り上がりの第9シードで登場したパブリュチェンコワだったが、シーパースの前にストレートで敗れた。

第1セットでは2度のブレークを奪いあう接戦となったものの、終盤で3度目のブレークを許しそのセットを奪われたパブリュチェンコワは、第2セットに入ると2度のブレークをシーパースに許し1時間37分で敗れ去った。

ウィックマイヤーは第4シードのD・チブルコワ(スロバキア)と、カネピは主催者推薦のT・エンドラーを7-5, 7-5で下したラッキールーザーのB・ヨバノフスキ(セルビア)と、アービッドソンは鄭潔(中国)を7-5, 3-6, 6-4で倒す金星を飾った予選勝者のA・ルス(オランダ)と、シーパースは主催者推薦のA・バンアーツバンクとぞれぞれ2回戦で対戦する。

その他の試合結果は以下の通り。

M・ニクルスク(ルーマニア) ○-× S・ミルザ(インド), 6-1, 7-5
U・ラドワンスカ(ポーランド) ○-× V・レプシェンコ(アメリカ), 6-2, 6-2
L・ツレンコ ○-× G・アーン(ハンガリー), 6-1, 6-4

今大会の上位2シード選手は1回戦が免除されており、2回戦からの登場となっている。第1シードはA・ラドワンスカ(ポーランド)、第2シードはM・バルトリ(フランス)がエントリーしている。

今大会の優勝賞金は10万7000ドル。

(2012年5月23日10時27分)

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