男子テニスの国別対抗戦であるパワー・ホース世界チーム・カップ（ドイツ/デュッセルドルフ、賞金総額８０万ユーロ、クレー）は２５日、セルビアとドイツの対戦が行われ、Ｊ・ティプサレビッチ（セルビア）がＰ・コールシュライバー（ドイツ）に6-4, 3-6, 7-5のフルセットで勝利、セルビアを決勝に導いた。
２００９年に今大会で優勝しているセルビアは、前日に行われたシングルスでＶ・トロイキ（セルビア）が勝利しており、この日のシングルスで決定的な２勝目を挙げた。
地元ドイツの声援を背負うコールシュライバーは、第３セットで２本のマッチポイントのピンチを切り抜けたものの、最後は世界ランク８位のティプサレビッチが逃げ切り、２時間２５分で勝利を決めた。
残るダブルスでは、Ｃ・キャス（ドイツ）/Ｐ・ペッツシュナー（ドイツ）組がＭ・ヤンコビッチ/Ｎ・ジモンイッチ（セルビア）組に6-4, 6-4のストレートで勝利、何とか３戦全敗は免れた。
セルビアの決勝進出を決めたティプサレビッチは「僕たちは良い調子で勝ち進んでいます。もしかしたら、今日はもっと簡単に勝てたかも知れません。確かにチャンスはありました。だけど、それは問題ではありません。セルビアが決勝に進出したことが大切なのです。」とコメントを残している。
ブルーグループで行われたもう一方の対戦、ロシアとクロアチアの試合は、Ａ・ボゴモロフJR（ロシア）がＬ・ゾフコに6-4, 6-2で勝利すると、Ｉ・クニツィン（ロシア）/Ｄ・ツルスノフ（ロシア）組がＩ・ドディグ（クロアチア）/ゾフコ組に2-6, 6-3, [10-3]で勝利、ロシアが通算２勝１敗でクロアチアを下している。
レッドグループではチェコとアルゼンチンの対戦が行われ、前日のシングルスを落としていたアルゼンチンが起用したＬ・メイヤーがＲ・シュティエパネック（チェコ共和国）に6-7 (4-7), 7-5, 6-4で勝利、アルゼンチンが１勝１敗に追いつく。
勝敗がかかるダブルスでは、Ｆ・チェルマク（チェコ共和国）/シュティエパネック組がＣ・ベルロク（アルゼンチン）/メイヤー組に6-4, 4-6, [10-3]の接戦で勝利、チェコが決勝に進出した。
（2012年5月26日11時54分）
