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全仏オープン決勝で世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)を破り、史上最多となる7度目の優勝を果たしたR・ナダル(スペイン)が、試合後のインタビューに答えた。
Q.叔父であるトニがジョコビッチやR・フェデラー(スイス)と同じ時代にプレーしている君がアンラッキーと言っていました。この時代に生まれてアンラッキーだと思いますか?
ナダル:今日までに達成できたことを達成できたのは、とてもラッキーだと思います。素晴らしいライバル達もいます。テニスにとって良い時代で、素晴らしい選手達がいるとしても、試合を楽しむことの方がハッピーです。今日やオーストラリアでの決勝はとても楽しめました。苦しいこともありますが、楽しいです。
たくさんの大切な試合で、ノヴァークやフェデラーやA・マレー(英国)のような選手達と対戦しても、楽しむことが出来ました。僕にとってはラッキーでもあり、アンラッキーでもあります。
Q.昨晩からどうやって準備をしてきましたか?クレーコートで8ゲームを連続で失うのは、とても珍しいことですが、今朝はどうやって対処しましたか?
ナダル:状況がとても特殊だったとも思います。ボールは最高に重くなっていました。昨日の試合の最後30分くらいは、ボールが弾まなくなっていました。
僕よりもノヴァークの方が有利なコンディションだったと思います。それと同時に、僕が対戦していたのは世界最高の選手だったのです。あの8ゲームで彼は素晴らしいプレーをしていました。ミスをしないし、リターンも信じられないくらい良かったし、何もかもが上手くいっているようでした。
ベースラインから数メートルも下がらされたのは事実です。試合の序盤の様に、彼を押し返すことはできないかと思いました。彼は常に僕を下がらせていました。その8ゲームの間、僕はずっと悪いポジションにいました。
ですから、僕にとって8ゲーム連続で落とした後のゲームはとても重要でした。中断前にスコアを1−2にできたゲームは、とても大きかったです。
Q.昨晩は試合が中断となって良かったですか?昨夜は良く眠れましたか?
ナダル:一晩中、とても緊張していました。昨日は自分がどんな状態でも止めたでしょう。最後の数ゲームは、グランドスラムの決勝にふさわしくない状態でした。中断すべきでした。
僕にとってはポジティブな中断と考えていました。D・フェレール(スペイン)との準決勝、第2セット4−1で中断になったのは、僕にとっては良いことではありませんでした。最後はポジティブでしたが。今日も第2セットでの中断は、僕にとってポジティブとは思いませんでした。
Q.7度目の全仏制覇について。ジョコビッチは君をクレーコートで最高の選手だと言っていたが?
ナダル:自分がベストかどうかは分かりません。僕が言うべきことではありません。このサーフェスで最高の結果の一つを残せただけですし、それは素晴らしいことです。
本当に感動的な1日です。またここで優勝できました。誰よりも多い7度目ということも重要ですが、何回目であってもローランギャロスで優勝することが大事なのです。
昨日の試合、最初の3ゲームはすごく良いスタートが切れました。とても高いレベルでプレーできました。ただ、それ以降はそれほど良いプレーが出来たとは感じていません。
今日のセットは昨日よりも良いプレーが出来ました。特にサーブがとても有効でした。フォアハンドも動きもより積極的になりました。
Q.B・ボルグ(スウェーデン)は25歳の時点で現役生活に終止符を打つ決断をしていました。今の気持ちと、あと何年くらいプレーするか?
ナダル:あと何年プレーできるかなんて分からないよ。未来を予測するなんて不可能だからね。体が動く限り、怪我もなくモチベーションがある限り出場します。それが自分の目標でもあります。
Q.何がクレーコートでの成功をもたらしてくれたと思いますか?
ナダル:これといった特別なものはありません。クレーコートということではそうでしょう。モンテカルロやバルセロの方がローマよりも優勝しています。
一般的には、自分がプレーしたクレーコートの大会では、過去8年間で成功を収めています。ハードな練習を積んでいますし、自分のプレーが自然とこのサーフェスに合っているんだと思います。
クレーコートでは自分の精神面も重要だと思います。特にクレーコートでは考える時間があるので、走って、攻められ、より戦術が求められます。いつも負けを恐れているのも理由かもしれません。負けたり勝ったりすると思いながらも、最大の敬意をもって対戦相手に向かう理由です。
過去8年間はとても集中していたと思います。ここまで勝てたのは、自分が常に素晴らしいプレーをしていたからではありません。いつも最高のプレーをするのは不可能です。そこそこのプレーでも、メンタルで押し切りました。メンタルの部分は100%なのが理由かもしれません。
Q.ここまで全力でプレーしてきた結果、地元の観客からサポートを得ることに成功したけど、フランス語は勉強しましたか?
ナダル:フランスでは多くの時間を過ごしましたし、ゆっくり話しているときはフランス語を理解できます。それにフランス語はカタロニア語にとても似ています。
間違いだらけかも知れませんが、人々は理解してくれていると思います。一番重要なのは、観客の皆さんが素晴らしいことです。彼らは僕をサポートしてくれます。それは素晴らしい気持ちになれるので、彼らに感謝しています。本当にサポートしてくれるので、それがもっとフランス語を頑張りたい理由です。
Q.今回の決勝が1番難しいと感じましたか?
ナダル:ナンバー1とは何回も対戦していますし、R・フェデラーは何年間も1位でした。ですから、ナンバー1が相手だからというのは理由にはなりません。
もう少し試合について分析が必要ですが、最後の2セットを除いてはとても複雑な決勝でしたから、とても難しい試合でした。
彼にはグランドスラムの決勝で3連敗していました。それが僕にとって勝つことが重要だった理由ですし、いつもよりも緊張していて、感情的になった理由です。
僕にとって結果が重要でした。2006年のフェデラー戦やM・プエルタ(アルゼンチン)と対戦した時のようにね。だけどプエルタと対戦した時には、3本のセットポイントがあったのは違います。
2010年は難しかったですが、そこまで苦しみませんでした。とても集中していました。昨年はとても感情的になったので、難しい試合でした。その前に何度が負けていました。今年はクレーコートで3勝していたので、それが自信になりました。
もちろん、対戦相手であるナンバー1には敬意を払っていますが、言ったように、アスリートのキャリアとして素晴らしい瞬間が必要ですし、その時を覚えていることです。
昨年よりも良い感触でした。変わりました。上がるときもあれば、下がるときもありますが、決勝の間はとても接戦でした。
Q.昨年までと比べて、今年の決勝はどこが重要でしたか?
ナダル:2010年と2008年は決勝でセットを落としませんでした。今年は2010年よりも良いプレーをしていました。大会を通して考えると、決勝までセットを落としていませんでした。N・アルマグロ(スペイン)にタイブレークがあっただけです。
その後はD・フェレール、J・モナコ(アルゼンチン)、アルマグロにとても簡単に勝ちました。そこまで良いプレーが出来ているということは、素晴らしい状態にあるということです。
そして決勝ですが、普段よりも緊張していました。最初は良いプレーでしたが3−0の30−30でミスをしてしまいました。そこから複雑な展開になりました。それまでのようなプレーではなく、ミスも増えました。
昨日の最初3ゲームが最高のレベルだったと思いますし、今日の再開後、フォアハンドで少し積極的で動きも良かったです。より積極的でした。
大会については話したくないので、クレーシーズンについて話します。最高のクレーシーズンだったことは否定できません。3大会で優勝しましたし、セットを失っても決勝に進出することが出来ました。ローマとモンテカルロで優勝することが、いかに大変か分かるはずです。
Q.表彰式ではスペイン国家が流されましたが、どのような気持ちでしたか?
ナダル:前にも言ったように、たくさんの感情がこみ上げてきました。そういう時はいつもあります。また勝てるかどうか分からないし、今年最後のタイトルかもしれません。
僕は今年に達成しましたが、時間がたつにつれて、そういった瞬間により多くの価値を見出していくものです。こんなに美しい季節にとても高いレベルでプレーできれば。昨年はグランドスラムの決勝で3連敗です。USオープンでは勝てると思いましたが、勝てませんでした。
オーストラリアでは、勝つチャンスあっただけに残念でしたが、自分のプレーには満足しています。1年に4回のチャンスがありましたが、いつでもベストのプレーが出来るとは思っていません。そしてグランドスラムで優勝するには、ベストのプレーが必要なのです。
負けた場合は、タイトルに相応しくなかったということです。頭の中ではいつも、勝たなくてはならない決勝だと言い聞かせています。
Q.昨晩は良く眠れましたか?サッカーの試合は観戦しましたか?
ナダル:ロッカールームでサッカーの試合を見ていました。イタリアがゴールした場面は見ていませんが。自分の試合や新聞などは見ませんでした。不思議なことに見るべき映画がなかったので、ベッドに入り、お気に入りの漫画を読んで寝ました。
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