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ワウリンカ、ヨージニが姿を消す◇クレディ・アグリコル・スイス・OP

男子テニスツアーのクレディ・アグリコル・スイス・オープン(スイス/グシュタード、賞金総額35万8425ユーロ、クレー)は18日、シングルス1回戦残り1試合と2回戦4試合が行われ、第3シードのS・ワウリンカ(スイス)P・H・マチュー(フランス)の前に6-7 (3-7), 6-7 (8-10)の接戦の末敗退するなど、上位シード勢が早くも大会から姿を消した。

現在世界172位のマチューは同25位のワウリンカに対し、第1セット、タイブレークでは主導権を握ったマチューが先取。

第2セットに入り、互いに1度もブレークを許さず再びタイブレークへともつれた。そのタイブレークでも全く譲らず互角の展開ながら、最後は2時間3分でマチューが地元の声援を受けるワウリンカを退け、今季初のツアー8強入りを果たした。

30歳のマチューは2008年4月には自己最高位の12位を記録していたが、その後は怪我に泣かされ、昨シーズンは膝の怪我でそのほとんどを棒に振っており、今年2月には733位までランキングを下げていた。

今大会上位4シード選手が1回戦が免除されているためこの日の2回戦が初戦だったワウリンカは、今大会では2005年に準優勝を飾っていたが、地元での初優勝への夢は早くも打ち砕かれた。

ワウリンカ同様、この日の2回戦が初戦となった第4シードのM・ヨージニ(ロシア)も勝利の女神は微笑まなかった。ヨージニを下すシードダウンを演じたのはT・ベルッチ(ブラジル)で、4-6, 6-2, 6-4の逆転で勝利をものにした。

この日のベルッチは、8本のサービスエースを記録するも9本のダブルフォルトを犯すなどサーブの調子のアップダウンが激しかった。第1セットをヨージニに奪われたベルッチは、第2セットではサーブの調子を上げ2度のブレークを奪いセットオールへ。

勝敗を決める第3セットでも、1度もブレークポイントをヨージニに握らせず、1度ブレークを奪うと2時間8分の逆転で下す金星を飾り、先週のメルセデス・カップに続き今季4回目の準々決勝進出となった。

マチューは準決勝進出を懸けて準々決勝でE・ガルビス(ラトビア)と、ベルッチは第5シードのF・ロペス(スペイン)と、それぞれ対戦する。

ガルビスはこの日、B・パイユ(フランス)を5-7, 7-6 (7-3), 6-4で、ロペスはJ・ハジェク(チェコ共和国)を6-7 (3-7), 6-1, 6-4といずれも逆転で下しての勝ち上がり。

世界ランク72位のガルビスは同47位のパイユに第1セットは終盤でブレークを許しそのセットを失ってしまう。第2セットはでは両者1度ずつのブレークの後、タイブレークへともつれ、そのタイブレークを制したガルビスが第2セットを奪い返した。

試合を振り出しに戻したガルビスは、第3セットでは1度もブレークをパイユに許さず、1度ブレークに成功すると2時間9分の逆転で下し、2月のデルレイビーチ以来、今季2度目の準々決勝進出を決めた。

ロペスは第1セットをタイブレークの接戦の末に失ったものの、その後はハジェクに1度もブレークを許さず、第2セットでは2度、第3セットでも1度ブレークに成功し、1時間48分でベスト8へ駒を進めた。

また、この日行われた1回戦最後の試合では、第7シードのS・ヒラルド(コロンビア)が主催者推薦のH・ラークソネンを6-2, 6-2で一蹴して2回戦へ進んだ。2回戦でヒラルドは予選を勝ち上がったJ・ヘルニチ(チェコ共和国)と対戦する。

今大会の優勝賞金は6万4700ユーロ。

(2012年7月19日10時24分)

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