男子テニスツアーのクレディ・アグリコル・スイス・オープン（スイス/グシュタード、賞金総額３５万８４２５ユーロ、クレー）は金曜日に準々決勝を行い、世界ランク８位で第１シードのＪ・ティプサレビッチ（セルビア）が予選勝者のＪ・ヘルニチ（チェコ共和国）を6-2, 6-1のストレートで下し、準決勝に駒を進めた。試合時間はわずか６２分だった。
ティプサレビッチは試合を通じて５度のサービスブレークに成功、また第１セットのサービスゲームではわずか６ポイントしか落とさない好調ぶりだった。
先週、ＡＴＰツアーで初のクレーコートでの優勝を飾り、同コートで２週連続優勝を狙うティプサレビッチは、これで今季の戦績を３８勝１４敗とした。
今大会初出場のティプサレビッチは準決勝でＰ・Ｈ・マチュー（フランス）と対戦する。マチューは準々決勝でＥ・ガルビス（ラトビア）を4-6, 6-1, 6-4のスコアで振り切っての勝ち上がり。試合時間は１時間４６分だった。
２００９年９月以来のツアー準決勝進出を決めたマチューは、膝の故障で昨シーズンを棒に振っており、一時は世界１２位を記録していたランキングは１７２位にまで下がってしまっている。
一方、ドローの他の山ではＧ・ディミトロフ（ブルガリア）がＬ・クボット（ポーランド）に6-3, 6-2で圧勝し、ツアー３度目のベスト４入りを決めた。ディミトロフはサービスポイントで７９％のポイント獲得率をマークし、世界８０位のクボットのサービスを３度ブレークして畳みかけ、６２分で試合に終止符を打った。
２１歳のディミトロフは先月のロンドンでの大会でツアー初の準決勝進出を決め、その後先週のスウェーデンの大会でもベスト４入りを果たすなど、勢いに乗ってきている。準々決勝での勝利でディミトロフの今季の戦績は１８勝１１敗となった。
ディミトロフは準決勝でＴ・ベルッチ（ブラジル）と対戦する。ベルッチは第５シードのＦ・ロペス（スペイン）を6-3, 6-3のストレートで下しての勝ち上がり。
先週のドイツの大会で準決勝進出を決めていた２４歳のベルッチは、ロペス戦では１０本のサービスエースを打ち込み、また８本あったブレークポイントのうち４本をものにして８６分で格上を撃破した。
世界６０位のベルッチは今大会で２００９年にデューした際、予選を勝ち上がって優勝しており、相性のよい大会となっている。
今大会の優勝賞金は６万４７００ユーロ。
（2012年7月21日15時03分）
