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男子テニスツアーのシティ・オープン男子(アメリカ/ワシントン、賞金総額104万9760ドル、ハード )は30日、シングルス1回戦4試合が行われ、元世界ランク4位のJ・ブレーク(アメリカ)が第5シードのP・アンジャー(スペイン)を4-6, 6-2, 6-2の逆転で下す金星を飾った。
2010年に右膝の怪我でツアー離脱を余儀なくされるなど、怪我でランキングを下げているブレーク。今季も開幕から約2ヶ月間は治療に専念しスタートしたものの、思うような結果が出せずにいた。
しかしこの日は、第1セットをアンジャーに先取されたものの、第2セットでは1度ブレークを許すも3度のブレークをアンジャーから奪うと、試合振り出しに戻し勝敗の行方は第3セットへ。
第3セットでブレークは、1度もブレークポイントさえアンジャーに許さず、2度のブレークに成功すると1時間42分の逆転で勝利。2週間前のアトランタ大会以来、今季2度目のツアー本戦での勝利を飾った。
2回戦でブレークはH・ゼバロス(アルゼンチン)と予選を勝ち上がったM・キウディネッリ(スイス)の勝者と対戦する。
この日登場したもう一人のシード勢である第6シードのJ・シャーディ(フランス)もE・ロジェ=ヴァセラン(フランス)を3-6, 7-6 (7-3), 6-4の逆転で退け、順当に2回戦進出を果たした。
第1セットではロジェ=ヴァセランは1度もシャーディにブレークポイントを与えず、1度ブレークに成功するとそのセットを先取。第2セットでは両者1度もブレークを許さずタイブレークへ。そのタイブレークでは序盤からリードを広げたシャーディが制し、セットオールへと追い付いた。
勝敗を決める第3セットでは、2−2からの第5ゲームでシャーディがブレークに成功すると、その後もシャーディは1度もブレークポイントをロジェ=ヴァセランに握らせず、2時間11分でシャーディがフランス人対決を制した。
2回戦でシャーディは、P・H・マチュー(フランス)とX・マリス(ベルギー)の勝者と顔を合わせる。
その他の試合では、予選を勝ち上がったF・セラ(フランス)が主催者推薦のB・ベイカー(アメリカ)を4-6, 6-3, 6-4の逆転で、L・メイヤー(アルゼンチン)がG・ガルシア=ロペス(スペイン)を7-6 (7-5), 7-6 (10-8)のストレートで倒し2回戦へ進んだ。
ジュニア時代から期待されていたベイカーは、プロ転向後は数々の怪我に泣かされ何度も手術するなど、今年は2005年以来となるフルシーズンの参戦。先月行われたウィンブルドンでは4回戦進出を決めるなど、シーズン開幕時は456位だったランキングを78位とトップ100入りに成功していた。
しかし地元アメリカのハードコート・シーズンに入ってからはリズムを崩しており、この日も第1セットを先取するも、第2セットでは1度、第3セットでも2度のブレークをセラに許すと2時間11分の逆転で敗退。これでウィンブルドン後、3大会連続の初戦敗退となった。
「体調の問題ではありません。ウィンブルドン後はあちこちの痛みのためしばらく休養を取っていて、回復しています。体の問題ではなく、非常に高いレベルでプレーしたウィンブルドンからの精神的な問題だと思います。」とベイカーは、高い緊張から解放された現在の精神的な部分が勝利に繋がらない要因だと分析していた。
世界ランク63位のメイヤーと同71位のガルシア=ロペスの一戦は、両者譲らない厳しい試合となった。試合を通して両者1度も相手にブレークポイントを握らせず、いずれのセットもタイブレークへ。そのタイブレークも接戦の末に制したメイヤーが1時間58分で勝利を手にした。
セラは第3シードのK・アンダーソン(南アフリカ)とJ・ゾップ(エストニア)の勝者と、メイヤーは第4シードのT・ハース(ドイツ)と予選を勝ち上がったM・ラッセル(アメリカ)の勝者とぞれぞれ準々決勝進出を懸けて2回戦を行う。
今大会の優勝賞金は25万2600ドル。
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