ロンドンオリンピックのテニス競技（イギリス/ロンドン、芝）は大会５日目の１日、女子シングルス３回戦８試合が行われ、Ｋ・クレイステルス（ベルギー）が第１１シードのＡ・イバノビッチ（セルビア）に6-3, 6-4のストレートで勝利、ベスト８進出を決めた。
元女王対決となったこの試合はクレイステルスがイバノビッチに対し、ファーストサーブが入った時に８４パーセントの確率でポイントを獲得、さらに２度のブレークに成功し、わずか５８分で３回戦突破を決めた。
今回のオリンピックが初出場となるクレイステルスは「今日はタフな試合でしたが、良いプレーが出来ました。重要なポイントを取る事ができ満足しています。」とコメント。
今年のＵＳオープンで引退すると表明しているクレイステルスは準々決勝で、第１５シードのＳ・リシキ（ドイツ）に6-7 (8-10), 6-4, 6-3の逆転で勝利した第３シードのＭ・シャラポワ（ロシア）と対戦する。
世界ランク３位のシャラポワは試合を通して１０本のダブルフォルトと３９本の凡ミスを犯すも、４４本のウィナーを決めリシキを振り切った。シャラポワは今年のウィンブルドンでリシキに敗れていたが、その雪辱を晴らす結果となった。
試合後「ウィンブルドンでは彼女(リシキ)に負けて悔しい思いをしました。今日も最高のテニスではなかったですが、彼女に勝つ事が出来て本当に幸せです。」とシャラポワ。
一方トップハーフでは、女王Ｖ・アザレンカ（ベラルーシ）が第１６シードのＮ・ペトロワ（ロシア）に7-6 (8-6), 6-4のストレートで下し、３回戦突破を決めた。アザレンカはペトロワに１２本のサービスエースと２７本のウィナーを決められるも、２度のブレークに成功し１時間５４分で下した。
試合後アザレンカは「最初から最後までタフな試合でした。わずかな差で勝つ事が出来ました。」と振り返った。第１シードのアザレンカは準決勝進出を懸けて、Ｖ・ウィリアムズ（アメリカ）に7-6 (7-5), 7-6 (7-5)で勝利した第７シードのＡ・ケルバー（ドイツ）と対戦する。
その他の試合では、第４シードのＳ・ウィリアムズ（アメリカ）が第１３シードのＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）に6-1, 6-0の圧勝、わずか５１分でベスト８進出を決めた。
今年のウィンブルドン女王であるセリーナは、１２本のサービスエースと３２本のウィナーを決め、凡ミスを８本に抑えた安定したプレーで２０１０年ウィンブルドン準優勝の経験があるズヴォナレーワから勝利を挙げた。この日ズヴォナレーワは、ウィナーが３本しか決まらず、ファーストサーブが入った時にわずか２７パーセントの低い確率でしかポイントを獲得する事が出来なかった。
世界ランク４位のセリーナは準々決勝で、Ｄ・ハンチュコバ（スロバキア）に6-4, 6-2で勝利した第８シードのＣ・ウォズニアキ（デンマーク）と対戦する。
ボトムハーフでは、２０１１年ウィンブルドン女王で第６シードのＰ・クヴィトバ（チェコ共和国）がＦ・ペネッタ（イタリア）に6-3, 6-0のストレートで勝利、３回戦突破を決めた。クヴィトバは３０本のウィナーと４度のブレークを奪いペネッタを圧倒した。敗れたペネッタは、６度のブレークチャンスがあったが１度も活かす事が出来なかった。
世界ランク６位のクヴィトバは準々決勝で、Ｊ・ジョルジュに7-6 (7-5), 6-3で勝利した第１４シードのＭ・キリレンコ（ロシア）と対戦する。敗れたジョルジュは、１回戦で第２シードのＡ・ラドワンスカ（ポーランド）を破る大金星を挙げていた。
（2012年8月2日6時41分）
