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五輪覇者のマレー、今大会一番の番狂わせに◇W&Sマスターズ

男子テニスツアーのマスターズ・シリーズ、W&Sマスターズ(アメリカ/シンシナティ、賞金総額282万5280ドル、ハード)は16日、シングルス3回戦全8試合が行われ、ロンドンオリンピック金メダリストで今大会前年度チャンピオンのA・マレー(英国)がラッキールーザーで本戦入りしたJ・シャーディ(フランス)に4-6, 4-6のストレートで敗れ、今大会一番の番狂わせが起きた。

第1セット、世界ランク38位のシャーディは、ゲームカウント3−3の第7ゲームで初めてマレーからブレークポイントを掴む。そこでフォアハンドをミスヒットしたマレーからブレークを奪うシャーディ。その後、マレーに2度握られたブレークポイントを退けると、1度ブレークしたシャーディが第1セットを先取する。

第2セットは出だしからブレーク合戦となり、そこでリードしたのもシャーディだった。2度のブレークをマレーに許したものの、3度のブレークを奪いゲームカウント3−2とリード。

その後は安定したサービスゲームを展開するシャーディからブレークが奪えないマレーは、積極的にネットへ詰めるもアンラッキーなネットインなどもあり、シャーディにリードを許し続けた。

ゲームカウント5−4、シャーディのサービング・フォー・ザ・マッチ。このセットここまでサービスエースがなかったシャーディが、2本のサービスエースを決めて40−30とマッチポイントを掴む。そのマッチポイントで、ネットへ出ようとしたマレーのアプローチショットがサイドラインを割り、シャーディの勝利が決まった。

シャーディは第6シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と準々決勝を行う。デル=ポトロはこの日、V・トロイキ(セルビア)を7-6 (7-2), 2-6, 6-1のフルセットで下しての勝ち上がり。

この日行われた試合結果は以下の通り。

R・フェデラー(スイス) (1) ○-× B・トミック(オーストラリア), 6-2, 6-4
N・ジョコビッチ(セルビア) (2) ○-× N・ダビデンコ(ロシア), 6-0, 途中棄権
J・シャーディ ○-× A・マレー (3), 6-4, 6-4
M・ラオニチ(カナダ) ○-× T・ベルディフ(チェコ共和国) (5), 6-4, 2-6, 6-2
J・M・デル=ポトロ (6) ○-× V・トロイキ, 7-6 (7-2), 2-6, 6-1
M・フィッシュ(アメリカ) (10) ○-× R・シュティエパネック(チェコ共和国), 6-3, 6-3
M・チリッチ(クロアチア) (12) ○-× P・アンジャー(スペイン), 7-6 (7-4), 6-2
S・ワウリンカ(スイス) ○-× 錦織圭(日本) (14), 6-3, 6-3

今大会の優勝賞金は53万5600ドル。

(2012年8月17日14時17分)

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