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日本の壁となった世界214位のワイントラウブとは◇デビスカップ

有明コロシアム(東京/有明テニスの森)で行われたテニスの国別対抗戦デビスカップ 日本対イスラエル戦の大会3日目、シングルス第1試合に登場した錦織圭(日本)D・セラ(イスラエル)に6-3, 3-6, 4-6, 6-4, 7-5のフルセットで勝利するも、第2試合で添田豪(日本)A・ワイントラウブ(イスラエル)に3-6, 6-7 (5-7), 6-4, 3-6で敗れ、イスラエルは通算3勝2敗でワールドグループへ昇格する事が決まった。

日本から2勝をあげたワイントラウブが、試合後インタビューに答えました。

体の故障について「試合中、ハムストリングを少し引っ張ってしまった。サードセットに入って、そのまま継続してプレーをすることも出来たけど、ちょうどその時に雨が降ってきたから、トリートメントを受けて筋肉をほぐしてもらった。それまでのように全力で走ることは出来ないと思ったから、今度は一つ一つのショットに集中するよう心掛けた。それが功を奏し、実際にいい集中力を持ってプレーする事が出来た。」と、ワイントラウブ。

雨が降った時については「その時は20分間のプレー停止になるという事は、私にとってまさに完璧だと思った。もちろん5セットになってもプレーを続ける自信はあったが、その段階でロッカールームに戻りトリートメントやマッサージを受け、食べ物を食べたり水を飲んだり、さらにメンタル面のアドバイスをもらった。その後、ポジティブな状態でコートに出る事が出来た。」

イスラエルより日本の方がランキングの高い選手がいることについては「初日、錦織選手と対戦するのが怖くて心配だった。伊藤選手についても過去2戦2敗だったけど、メンタル部分でタフに戦えば勝てると思った。添田選手に関しては今までプレーした事がなかったからよくわからなかったけど、初日のプレーを思い返せば十分に戦える、なんでも可能だというような気持ちでいた。」

個人の成績があまり良くない事を聞かれたワイントラウブは「そのような質問をしてくれるのを心待ちにしていたから嬉しく思う。」と、記者たちを笑わせ「一つ言える事は私自身を信じていることだと思う。」

「ところが、ツアーを周っている時はあまりお金もなく、皆を連れて回れない一人旅。今回のようにチーム戦の場合は、コーチやチームメイトなど皆と一緒に旅をする事が出来るという事、それが結果的により良いプレーをする事が出来るようにしてくれているのではないかと思っている。また、コートサイドでチームメイトが応援してくれているのは非常に心強く思うし、彼らのプレーを見るのも大きな刺激になる。だから、今回のようなことを出来るだけ継続して、これからも自分を信じてランキングを上げて行きたいと思う。」

最後にワイントラウブは「皆さんに言いたいことがあります。それは日本の皆さんに心から感謝をしたい。皆さんは親切で優しく、私たちを温かく迎えてくれた。また日本に来たい。ありがとうございました。」と、感謝の意を述べた。

(2012年9月17日22時43分)

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