女子テニスツアーのハンソル韓国オープン(韓国/ソウル、賞金総額２２万ドル、ハード)は１９日、シングルス１回戦残り４試合と２回戦２試合などが行われ、第３シードのＫ・カネピ（エストニア）がＧ・ウォスコボエワ（カザフスタン）を6-2, 6-2の快勝で、Ｋ・ベルテンス（オランダ）がＳ・ソレル=エスピノーサ（スペイン）を1-6, 7-6 (7-3), 6-2の逆転で下し、ベスト８進出を決めた。
全仏オープンでベスト８入りしたカネピは、その後は両足のアキレス腱の怪我のためにツアー離脱を余儀なくされていた。この大会を復帰戦として出場している彼女は、この日の２回戦でもウォスコボエワから試合を通して５回のブレークを奪うなど、６６分で危なげない勝利を飾って８強入りを決めた。
「１回戦同様、こうしてストレートで勝利を飾れて嬉しく思う。今日は更に良いプレーが出来た。サーブも良くなったし、気分も良く試合に臨めた。もう緊張なんてしていない。２試合を連続でプレーして、いずれも１時間くらいで勝つ事が出来たし、どこにも怪我を感じずにいるの。すごく良い状態をキープ出来ている。」とカネピは、勝利の喜びに加え体調の良さにも気を良くしていた。
世界ランク６３位のベルテンスは同ランク７８位のソレル=エスピノーサに第１セットは２度のブレークを奪われ、そのセットを失ってしまう。第２セットは両者３度ずつのブレーク合戦からタイブレークへ。そのタイブレークを７−３で制したベルテンスが試合を振り出しに戻した。
勝敗を決める第３セットでは、第２セットを奪い返したベルテンスが更に調子を上げ、４回迎えたブレークピンチ全てを切り抜けると、ソレル=エスピノーサから２度のブレークに成功。２時間７分の逆転で、４月のモロッコ大会で自身初のツアー優勝を飾って以来となる今季２度目のベスト８進出を決めた。
準々決勝では、カネピとベルテンスが対戦する。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【１回戦】
Ｓ・リー（韓国） ○-× Ｍ・キリレンコ（ロシア） (2), 1-1, (途中棄権)
Ｎ・ペトロワ（ロシア） (4) ○-× Ｌ・ドミンゲス=リノ（スペイン）, 6-2, 6-4
ＭＪ・マルチネス=サンチェス（スペイン） ○-× Ｅ・ダニリドー（ギリシア）, 6-2, 6-3
Ｔ・パスゼック（オーストリア） ○-× Ｃ・スアレス・ナバロ（スペイン）, 7-6 (10-8), 6-3
【２回戦】
Ｋ・カネピ (3) ○-× Ｇ・ウォスコボエワ, 6-2, 6-2
Ｋ・ベルテンス ○-× Ｓ・ソレル=エスピノーサ, 1-6, 7-6 (7-3), 6-2
今大会の優勝賞金はシングルス３万７０００ドル、ダブルス１万７２６２ドル。
(翻訳/弓削忠則)
（2012年9月20日10時36分）
