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男子テニスツアーのサンクトペテルブルグ・オープン(ロシア/サンクトペテルブルグ、賞金総額41万850ドル、インドアハード)は土曜日に準決勝を行い、第3シードのM・クリザン(スロバキア)が第1シードのM・ヨージニ(ロシア)を6-7(11-13), 6-4, 7-6(7-3)の大接戦の末に下し、決勝進出を決めた。試合時間は3時間49分にも及んだ。
準決勝の第1セット、ヨージニはゲームカウント3−5とリードされてしまうが、ブレークバックに成功し、ゲームカウント5−5とする。そして、タイブレークを接戦の13−11で奪い、このセットを7−6で先取する。
第2セットでもゲームカウント4−2と勢いを持続していたヨージニだったが、そこから気が緩んだのか4ゲーム連続でクリザンに奪われてしまい、このセットはクリザンに4−6で奪われてしまう。
天王山のファイナルセット、まずは前セットから波に乗るクリザンが第6ゲームでブレークに成功、ゲームカウント5−2とリードを広げる。
このままクリザンが勝利を収めるかと思われたが、勝ちを意識して硬くなってしまい3ゲーム連続で1ポイントも奪えず、試合はゲームカウント5−5となる。
結局、ファイナルセットもタイブレークに入ったが、再び気を引き締めたクリザンが6−3とリードすると、マッチポイントも1本目でしっかり締め、激戦に終止符を打った。最後はクリザンの強烈なフォアハンドがヨージニのコートに突き刺さった。
試合後、クリザンは「1ポイント目からマッチポイントまで全力を尽くしたよ。だから勝てたんだと思う。モチベーションが高く、本当に勝ちたかった。腰に問題を抱えていたけど、それでもどのポイントでも頑張ったんだ。」と話した。
クリザンは今年の全米オープン2回戦で、JW・ツォンガ(フランス)を破り話題となった選手。
準決勝では両選手ともにトレーナーを呼んで治療を行っており、満身創痍の中での大接戦だった。ヨージニはつま先の治療、クリザンは腰のマッサージを受けた。
ヨージニは今大会で2004年に優勝しており、また準優勝も2度ある。ヨージニは試合後のインタビューで「第1セットのタイブレークは運が味方して取ることができたが、ファイナルセットのタイブレークではクリザンの方がいいテニスをしていた」と話していた。
勝利したクリザンは決勝で、第4シードのF・フォニュイーニ(イタリア)と対戦する。フォニュイーニは準決勝でD・ヒメノ=トラバー(スペイン)を6-3, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。フォニュイーニは4月にルーマニアの大会でATPツアー初優勝を飾っており、決勝進出は今回で2度目のこと。
準決勝のフォニュイーニは、4ゲーム連取の猛攻で第1セットを先取すると、第2セットでは第7ゲームでブレークに成功、そのまま試合を優位に運んだ。1本目のマッチポイントを逃したフォニュイーニだったが、2本目のマッチポイントではネットに詰め、フォアハンドを決めた。
フォニュイーニは試合後、「サーブが好調で、それが勝因だったと思う。」と振り返っている。
今大会の優勝賞金は7万365ドル。
(翻訳/森田系太郎)
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