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世界トップ2が頂上決戦「マリアと戦えるなんて光栄」◇チャイナOP女子

女子テニスツアーのチャイナ・オープン女子(中国/北京、賞金総額482万8050ドル、ハード)は土曜日に準決勝を行い、世界女王の第1シードV・アザレンカ(ベラルーシ)が第9シードのM・バルトリ(フランス)を6-4, 6-2のストレートで下し、決勝に駒を進めた。

1月の全豪オープンで初の四大大会タイトルを獲得しているアザレンカは、第1セットで苦戦したものの、第2セットはあっという間にゲームカウント5−1と大きくリードし、バルトリを土俵際に追い詰めた。

バルトリはゲームカウント1−5からの第7ゲームで粘りをみせ、マッチポイントがあったものの何とかしのいでゲームカウント2−5とする。

しかし気落ちしなかったアザレンカは、次の第8ゲームでバルトリのサービスゲームをしっかりブレークし、試合に終止符を打った。

アザレンカは決勝戦で第2シードのM・シャラポワ(ロシア)と対戦する。シャラポワは準決勝で地元期待の第7シードN・リー(中国)を6-4, 6-0で下しての勝ち上がり。

決勝戦で今季4勝目を狙うシャラポワは、第1セットのゲームカウント4−4でリーにブレークをポイントを握られながらもサービスキープに成功、ゲームカウント5−4とする。そして第10ゲームでは逆にリーのサービスゲームをブレークし、第1セットを68分で先取する。セットポイントではリーが苦手とするフォアハンドがバックアウトした。

第2セットは、勢いに乗ったシャラポワがリーに攻勢をかけ、ゲームカウント6−0の33分でこのセットを奪い試合を締めくくった。このセットのシャラポワは、第2セットの34ポイントのうち25ポイントを奪うという猛攻ぶりだった。

試合後、シャラポワは「今日の試合の第1セットは質の高い内容で、浮き沈みが激しいセットだった。4−4から何とかキープして5−4とすると、第10ゲームでブレークすることができて第1セットを先取できたわ。第2セットでもその勢いを持続したのが勝利の鍵だったと思う。」と振り返っていた。

「彼女(リー)は経験豊富な選手。グランドスラムでも優勝してるしね。難しい試合になるのは分かっていたし、ハイレベルなテニスを繰り広げ、決して試合を諦めないことも分かっていた。だからこちらもできる限りハイレベルなテニスを維持しようと試みたの。」

「東京の東レの大会ではいいプレーができないまま今大会入りし、数日、ここで練習したわ。何とかいいテニスをして、まだ決勝を戦ったことのないこの大会で決勝進出したかったの。これまで何度か今大会には出場しているけど、昨年は怪我で出場を見送ったわ。」

シャラポワは先週の東レの大会で第2シードとして登場したが、準々決勝でS・ストザー(オーストラリア)にストレート負けし大会を後にしていた。

一方、敗れたリーだったが、今週の戦績には満足しているようだ。「昨年はいいパフォーマンスをみせることができなかったから、今年は準決勝に進めて満足ね。またこの大会は中国で最大規模の大会だから、中国の皆さんに私のプレーをみせたかったの。今日はベストを尽くしたけど、マリア(シャラポワ)の方が一枚上手だった。」と、勝者を称えていた。

シャラポワとの対戦が決まったアザレンカは、同胞のシャラポワについて次のように話している。「全米の準決勝で私たちはすばらしい試合をしたわ。両者ともに本当に勝ちたいと願っていた試合だった。明日も優勝を賭けてそのような感じになると思う。決勝戦は水物。マリアはすばらしい才能を持っていて、闘争心もすごい。ご存じのようにね。決勝戦でマリアと戦えるなんて光栄だわ。」

尚、同日にはダブルス決勝も行われており、第3シードのE・マカロバ(ロシア)E・ヴェスニナ(ロシア)組が第5シードのN・ヤゴステラ=ビベス(スペイン)S・ミルザ(インド)組を7-5, 7-5で退けて優勝している。

ヴェスニナとミルザは以前、ペアを組んでウィンブルドンなどに出場しており、お互い手を知り尽くした同士の決勝戦となったが、今回はヴェスニナに軍配が上がった。

今大会のシングルスの優勝賞金は84万8000ドル。

(翻訳/森田系太郎)

(2012年10月7日12時17分)

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