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元世界1位ウォズニアキ「何も変えずに続けた」◇クレムリンカップ女子

女子テニスツアーのクレムリンカップ女子(ロシア/ モスクワ、賞金総額74万ドル、ハード)は17日、シングルス1回戦残り2試合と2回戦4試合が行われ、第2シードのM・バルトリ(フランス)S・アービッドソン(スウェーデン)の前に3-6, 0-6の完敗を喫したが、第3シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)U・ラドワンスカ(ポーランド)を6-1, 6-3の快勝で退けて順当に8強入りを果たした。

アービッドソンは第1セットで2度ブレークをバルトリに奪われるも3度のブレークを奪い返し、このセットを先取する。

第2セットに入ると1度もブレークポイントをバルトリに握らせなかったアービッドソンは、バルトリのサービスゲーム全てブレークすると、わずか76分の快勝でバルトリを下した。

「今日の試合に勝つことができて本当に嬉しい。」と、語るアービッドソン。

また「マリオン(バルトリ)はトップ10にいる素晴らしい選手だから、自分のベストのプレーをしなければと思っていた。今日は集中して自分のテニスをして彼女を振り回そうと考えて臨んだ。」と、作戦を立てて試合に臨んでいた。

敗れたバルトリは「今日は体が思うように動いてくれなかった。こうしなさいと言うことに体が反応しなかった。ここのコートはとても遅くて、それも自分のプレーにはマッチしていないと思う。」と、敗戦を振り返っていた。

一方、元世界ランク1位のウォズニアキは第1セット、ゲームカウント1−1から5ゲームを連取して、このセットを先取した。第2セットも2度のブレークに成功し、ゲームカウント5−2とリード。続くサービング・フォー・ザ・マッチでは4度のマッチポイントがありながらも、ラドワンスカに粘られ、このゲームをブレークされてしまう。

崖っぷちから息を吹き返したラドワンスカだったが、リターンから攻めるウォズニアキに続く自身のサービスゲームで、再びブレークを許してしまいゲームセット。最後はラドワンスカのフォアハンドがアウトとなり、1時間26分で勝利を飾った。

「今日の試合は、ほとんど問題なく戦えた。途中でコーチでもあるお父さんが、何かを変えなさいと言ってきたけど、そこまで上手くいっていたし、何も変えずに試合を続けたの。」とウォズニアキは、コーチである父との試合中のやり取りを明かした。

準々決勝ではウォズニアキは、T・ピロンコバ(ブルガリア)を6-2, 6-3で退けた第3シードのD・チブルコワ(スロバキア)と対戦する。「チブルコワは昨年の今大会のチャンピオン。彼女はこの環境に慣れているし、彼女との試合は簡単なものではないでしょう。」と次の試合を視野に入れていた。

この日行われた試合結果は以下の通り。

【1回戦】
M・キリレンコ(ロシア) (7) ○-× E・ヴェスニナ(ロシア), 7-5, 6-1
V・ソロヴィエワ ○-× E・スヴィトリナ, 6-4, 6-2

【2回戦】
S・アービッドソン ○-× M・バルトリ (2), 6-3, 6-0
C・ウォズニアキ (3) ○-× U・ラドワンスカ, 6-1, 6-3
D・チブルコワ (5) ○-× T・ピロンコバ, 6-2, 6-3
K・ザコパロバ(チェコ共和国) ○-× L・サファロバ(チェコ共和国) (8), 6-4, 6-4

今大会の優勝賞金は12万2000ドル。

(翻訳/弓削忠則)

(2012年10月18日11時40分)

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