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怪我に苦しんだペトコビッチがシードダウン演出◇BGLルクセンブルグOP

女子テニスツアーのBGLルクセンブルグ・オープン(ルクセンブルグ/ ルクセンブルグ、賞金総額22万ドル、ハード)は18日、シングルス2回戦残り6試合を行い、昨年自己最高位の世界ランク9位を記録したA・ペトコビッチ(ドイツ)が第3シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)を7-5, 6-0で下し復活をアピールするプレーを披露して今季開幕戦以来のツアー8強入りを果たした。

昨年好調のシーズンを送ったペトコビッチは、年間4回行われるグランドスラムのうち3回でベスト8入りを果たし、10月には自己最高位の9位を記録していた。しかしシーズン終盤になると膝の怪我に苦しみ、今季は全豪オープン直前で腰を負傷。その後も右足首の捻挫に見舞われ思うようにツアー参戦出来ず、現在は182位までランキングを下げていた。

しかしこの日は元世界ランク1位のヤンコビッチに、第1セットで2度のブレークを分け合い接戦となった末、終盤で3度目のブレークに成功したペトコビッチがそのセットを先取すると、流れは一気にペトコビッチへ。

第2セットはヤンコビッチに1度もブレークポイントさえ握らせず、サーブ全てをブレークに成功しベーグルでこのセットも奪い、ペトコビッチが1時間35分の快勝で準々決勝へ駒を進めた。

「第1セットが鍵だった。とてもタイトな第1セットだったから、それを奪うことが出来たのがターニングポイントだった。お互い攻撃し合った後に、第2セットは彼女(ヤンコビッチ)は少しレベルが下がったので、そこを逃さず試合の主導権を握る事が出来た。」と試合を振り返ったペトコビッチ。

準決勝進出を懸けてペトコビッチは第6シードのS・シルステア(ルーマニア)を7-6 (7-4), 6-1で下す金星を飾ったK・ペルバク(ロシア)と準々決勝を行う。

ペトコビッチはペルバクに対し「彼女とは去年のウィンブルドンの3回戦で対戦して負けている相手。あの時自分は酷いプレーをしてしまったけど、彼女がベストのテニスをさせてくれなかった。また彼女と対戦する事に興奮しているし、今度はもうちょっと上手く行くようなプレーを心掛けたい。」と対戦を楽しみにしていた。

この日行われた試合結果は以下の通り。

R・ビンチ(イタリア) (1) ○-× A・ケタボング(英国), 6-4, 6-1
M・ニクルスク(ルーマニア) ○-× J・ジョルジュ(ドイツ) (2), 6-4, 6-2
A・ペトコビッチ ○-× J・ヤンコビッチ (3), 7-5, 6-0
K・ペルバク ○-× S・シルステア (6), 7-6 (7-4), 6-1
V・ウィリアムズ(アメリカ) ○-× M・バーテル(ドイツ) (9), 7-6 (7-4), 6-4
D・ハンチュコバ(スロバキア) ○-× K・フリッペンス(ベルギー), 6-4, 4-6, 6-2

今大会の優勝賞金は3万7000ドル。

(翻訳/弓削忠則)

(2012年10月19日14時50分)

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