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女子テニスツアーのクレムリンカップ女子(ロシア/ モスクワ、賞金総額74万ドル、ハード)は20日に準決勝を行い、第1シードのS・ストザー(オーストラリア)が第4シードのA・イバノビッチ(セルビア)を2-6, 6-3, 6-2の逆転で下して決勝に駒を進めた。
第1セットのイバノビッチは絶好調で、4ゲーム連取するなどしてこのセットを6−2で先取する。しかし第2セットに入るとストザーが次第に底力を発揮し始め、第8ゲームでブレークに成功すると、このセットを6−3で奪い返す。
ファイナルセットの序盤は一進一退の攻防が続いたが、中盤でストザーがイバノビッチのサービスをブレーク、そのままリードを生かして試合に終止符を打った。最後はストザーが最初のマッチポイントでバックハンドのダウンザラインを決めた。
試合後、ストザーは「第1セットのアナ(イバノビッチ)は好調で、ラリーで先手を取っており、防戦一方だった。しかし第2セットに入るとサービスがよくなり、リターンでも正確さが増してきたの。動きもよくなり、攻撃的なテニスになり始めた結果、逆転して勝つことができたわ。」と振り返った。
イバノビッチは第3セットの2−3の時点でメディカルタイムアウトを取り、右腰の治療を受け、テーピングをした。試合後、イバノビッチは、第2セットの2−1の時点から腰の痛みを感じ始め、「次第にひどくなり、今でも歩くのがつらいくらい。」と述べた。
「負けて本当に残念。でもいい試合ができたわ。痛くてもがんばったけどミスをしてしまった。第2セットではチャンスがあると思ったけど、彼女(ストザー)のプレーはすばらしかった。質の高い準決勝だったと思う。」とイバノビッチ。
同じく決勝進出を決めた第3シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)は、ノーシードのS・アービッドソン(スウェーデン)を6-3, 6-7(4-7), 6-4のスコアで振り切っての勝利。試合を通じて18度のブレークポイントを記録し、違いに譲らぬブレーク合戦となった。
試合は第1セット、ウォズニアキが先手を打ち、このセットを6−3で先取する。第2セットでもウォズニアキが6−5とリードするが、第12ゲームの自分のサービスゲームでブレークされてしまい、試合はタイブレークへ。
タイブレークはアービッドソンが7−4で奪い、準決勝はファイナルセットに入る。
ファイナルセットではウォズニアキが再び5−3とリードするが、第9ゲームでまたもやキープに失敗、5−4としてしまう。
しかし第10ゲームのアービッドソンのサービスでウォズニアキはブレークに成功、第3セットを6−4で奪うと、そのまま接戦を締めた。最後はアービッドソンのバンクハンドがネットにかかった。
ウォズニアキは、今季3度目の決勝進出を決め「本当に大変な試合でした。このサーフェスだとポイントを早く終わらせることができない。このサーフェスは彼女(アービッドソン)に向いていて、何度もボールを拾われてしまったわ。そして、今週の彼女のテニスは本当にすばらしかったわ。決勝に進めて幸せよ。」と試合を振り返っている。
ウォズニアキとストザーの対戦はこれまで5度あり、ストザーが3勝2敗でわずかにリードしている。最近の2度の対戦ではいずれもストザーが勝利を収めている。
今大会の優勝賞金は12万2000ドル。
(翻訳/森田系太郎)
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