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土居、奈良ともに無念の惜敗◇OCE台北WTAレディース・オープン

女子テニスのチャレンジャーシリーズのOCE台北WTAレディース・オープン(台湾/台北、賞金総額12万5000ドル、ハード)は土曜日に準決勝を行い、第4シードのK・ムラデノビッチがノーシードから勝ち上がっていた奈良くるみ(日本)を6-3, 3-6, 7-5で振り切り、決勝に駒を進めた。

準決勝は第1セット、ムラデノビッチが奈良に先行し、6−3でこのセットを先取する。

第2セットに入ると奈良が気合を入れ直し、このセットを逆に6−3で取り返す。

勝負のファイナルセット、第2セットの勢いを維持した奈良が2度のブレークに成功、ムラデノビッチを畳みかける。

しかし粘るムラデノビッチは何とか挽回し、5−5のタイとすると、そこから2ゲーム連取して見事逆転勝利を収め、決勝進出を決めた。

試合後、ムラデノビッチは「決勝に進めて最高の気分です。準決勝もまた厳しい試合となり、再びフルセットの戦いとなりました。今大会、すばらしい雰囲気ですし、初戦からの自分の試合ぶりに満足しています。」と話した。

「もう1試合残っています。トロフィーを手にできることを願っています。」と意気込みを語るムラデノビッチは、決勝戦で第5シードのK・チャン(台湾)と対戦する。

地元期待のチャンは準決勝で第7シードの土居美咲(日本)を6-7(3-7), 6-3, 6-1の逆転で振り切っての勝ち上がり。

奈良と同様に日本期待の土居は、第1セットを7−6で先取し、波に乗る。

しかし第2セットに入ると、兄弟でありコーチでもあるヤオがコーチングを行い、チャンに檄を飛ばす。そのお陰で勢いづいたチャンは第4ゲームでブレークに成功、リードを保ってこのセットを6−3で取り返す。

ファイナルセットのチャンは意気消沈した土居に対して終始攻め続け、このセットを6−1で奪うと、そのまま決勝進出を決めた。

チャンは試合後、「試合当初は緊張していて、リズムがつかめなかったの。でもヤオがコーチングをしてくれた後は調子を取り戻し、試合をひっくり返すことができた。」と振り返った。

ムラデノビッチとチャンはダブルスでも勝ち残っており、日曜日の午後のダブルス決勝でも対戦する。チャンはO・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ)と組んでおり、準決勝ではクルム伊達公子(日本)C・チャン(台湾)組を6-4, 6-3で下しての勝ち上がり。一方、ムラデノビッチはH・チャンと組んで、S・カオ/H・リー組を6-1, 7-5で倒して勝ち上がっている。

今大会の優勝賞金はシングルス2万ドル、ダブルス5500ドル。

(翻訳/森田系太郎)

(2012年11月4日12時55分)

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