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男子テニスの国別対抗戦デビスカップ決勝(チェコ共和国、プラハ)、スペイン対チェコ共和国の対戦の第2試合。世界ランク6位のT・ベルディフ(チェコ共和国)と11位のN・アルマグロ(スペイン)の対戦で、地元の期待を一身に受けるベルディフが 6-3, 3-6, 6-3, 6-7(5-7), 6-3 のフルセットで3時間58分におよぶ熱戦に勝利し、デビスカップ決勝初日の対戦成績を1勝1敗とした。
試合はベルディフのサーブで始まる。第1セットは両者サービスキープが続き、迎えた第8ゲームでベルディフがブレークチャンスを掴むと、ネットに出てきたアルマグロをパスで抜き、この日初めてのブレークを奪い、このまま第1セットを6−3で先取する。
続く第2セットは第6ゲーム、ベルディフのサービスの場面で今度はアルマグロがブレークチャンスを得る。1本はベルディフが強烈なサーブでしのぐが、アルマグロがバックハンドのクロスショットでウィナーを決めブレークに成功すると、第2セットをアルマグロが6−3で奪い返す。
第3セットに入ると、地元の応援を背にしたベルディフが第2ゲームでアルマグロに対して0−40としブレークチャンスを得る。アルマグロはここから2本をしのぐも、次のポイントで痛恨のダブルフォルトを犯してしまいブレークを許すと、そのままベルディフがサービスをキープし、このセットを6−3でベルディフが奪い返す。
迎えた第4セットの第1ゲーム。アルマグロのサービスに対し、第3セットを奪った勢いそのままにベルディフは4ポイント連取し、ラブゲームでブレークに成功する。しかしここで崩れないのがアルマグロ。3−2で迎えたベルディフのサーブでロングラリーからポイントを重ねると、最後はバックのクロスショットでウィナーを奪いゲームカウントを3−3とする。このまま両者はサービスをキープし、試合はタイブレークへ。
タイブレークでミスを犯しミニブレークを許すベルディフに対し、アルマグロは集中力を高め一気に5−0とリードする。ここからベルディフも地元の応援を背に巻き返しをみせるも、6−5で迎えたアルマグロのサーブでエースを奪われ、試合はファイナルセットに突入する。
ファイナルセット、両者サービスキープで迎えた第6ゲーム。ベルディフはファーストサーブの入らないアルマグロのセカンドサーブを攻めブレークに成功すると、続く第8ゲームでもブレークに成功。5−3で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチで、ベルディフは強烈なサーブを決め最後はアルマグロがリターンできず、約4時間にもおよぶ熱戦にチェコが勝利を収めた。
ベルディフとアルマグロは過去11度対戦し、今年だけでも5度の対戦があり、対戦成績は8勝3敗でベルディフがリードしていた。
「第4セットのタイブレークでは、良いプレーができなくて彼(アルマグロ)にアドバンテージを与えすぎてしまった。だからファイナルセットではこの応援を力に、より良いプレーをするように心がけたよ。明日につながる勝利をおさめることができて、本当に大きな一歩になったね。」と試合を振り返るベルディフ。
明日行われるダブルス第1試合では、M・グラノジェルス(スペイン)/M・ロペス(スペイン)組とL・ロソル(チェコ共和国)/I・ミナール(チェコ共和国)組の対戦が予定されているが、チェコはベルディフとこのスペインペアにツアー最終戦で勝利しているR・シュティエパネック(チェコ共和国)とのペアでの出場が有力視されている。
スペイン対チェコ共和国戦の試合結果および本大会の組み合わせは以下の通り。
【大会1日目】
T・ベルディフ ○-× N・アルマグロ, 6-3, 3-6, 6-3, 6-7 (5-7), 6-3
D・フェレール(スペイン) ○-× R・シュティエパネック, 6-3, 6-4, 6-4
【大会2日目】
・ダブルス第1試合:M・グラノジェルス(スペイン)/M・ロペス(スペイン) vs L・ロソル(チェコ共和国)/I・ミナール(チェコ共和国)
【大会3日目】
・シングルス第1試合:D・フェレール vs T・ベルディフ
・シングルス第2試合:N・アルマグロ vs R・シュティエパネック
(翻訳/大木茂敬)
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