- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

【コラム】2007以来の復帰「役割と責任を果たす」◇第8弾 2012フェドカップ

今年4月に東京は有明コロシアムで行われた女子テニスの国別対抗戦であるフェドカップのワールドグループ1・プレーオフで、日本はベルギーに4勝1敗で勝利し、2007以来となるワールドグループ1部復帰が決まった。


【エース森田の存在と頼れるライジングショット】

大会1日目、日本にとって落とせない大事な初戦。プレッシャーがかかり、緊張感のある雰囲気の中、エースとして期待を背負った森田あゆみ(日本)は、世界ランク274位のバンアーツバンクと対戦。

第1セット、第4ゲームで先にブレークを許してしまう。しかし、すぐさま続く第5ゲームでブレークバックに成功した森田あゆみは、第7ゲームでもブレークに成功、一気にゲームカウント5−3とリードを奪うと、そのまま第1セットを先取。

第2セットはお互いにサービスキープが続く展開となるが、このセットでもバンアーツバンクが先にブレークに成功、第6ゲームで森田あゆみのサービスゲームを破り2−4とリードを奪われる。しかし、ホームの声援に後押しされた森田あゆみがここから4ゲームを連取、最後はバンアーツバンクのバックハンドがサイドに外れてゲームセット。

ワールドグループ1部復帰へ向けて大きな1勝目を森田あゆみがあげた。

「今日は勝つことが一番大事だった。序盤は勝ちたい気持ちが強すぎて固かった。スコアのことは考えずに、1本1本にベストを尽くして、精一杯やることをやろうと考えていた。」と、試合後にコメントしていた。



第2試合に登場したのはクルム伊達公子(日本)。対戦相手は当時19歳のT・ヘンドラー。経験豊富とはいえ、国別対抗戦は何が起こるかわからない中、クルム伊達公子は得意のライジングショットが炸裂させた。

クルム伊達公子のサービスで始まったこの試合、オープニングゲームではキープに苦戦したが、その後は早いテンポのラリー戦で圧倒し、第1セットをわずか27分で先取する。

第2セットはゲームカウント0−3とリードされてしまうものの、果敢なネットプレーなどで4ゲームを連取に成功。その後、第8ゲームでブレークバックを許しゲームカウント4−4とされたが、続く2ゲームを奪いゲームセットとなった。

有明でのフェドカップ出場は1996年、当時の女王だったS・グラフ(ドイツ)に勝利したドイツ戦以来となるクルム伊達公子は、試合後に「前回の神戸でもそうだったけど、自分たちが自分たちの役割と責任を果たすことが大事。」



【勇気づけた「ニッポン」コール】

大会2日目の第1試合に登場したのはエースの森田あゆみだった。相手は前日にクルム伊達公子と対戦したヘンドラー。これに勝利すると日本のワールドグループ1昇格が決まるという大事な1戦。

第1セット、第2ゲームでブレークに成功してゲームカウント3−0とリードを奪うと、会場のファンは「ニッポン」コールで森田あゆみを盛り上げる。

第7ゲームはヘンドラーにブレークバックを許してしまうが、続く第8ゲームで再びブレークに成功した森田あゆみは、第9ゲームでセットポイントを握ったものの、ヘンドラーに再びブレークを許してしまう。

世界ランク203位のヘンドラーに追いつかれた森田あゆみだったが、第12ゲームで40−15からデュースに追いつくと、リターンエースでセットポイントを手繰り寄せ、最後はバックハンドのウィナーをダウン・ザ・ラインに決めてセットを先取。セットを取った瞬間、森田あゆみは大きなガッツポーズをみせた。

第2セットに入ると、気落ちしたヘンドラーに対し森田あゆみが勢いに乗り圧倒、最後はリターンエースを決めて、悲願の日本のワールドグループ1復帰を決めた。

「本当に応援ありがとうございました。皆さんとチームの応援がなければ今日の勝利はなかったと思います。初めてフェドカップに出た時はワールドグループ1でしたが、プレーオフで何度も悔しい思いをして、タフなアジアゾーンを2年経験して、こうやってワールドグループに復帰できて本当に嬉しいです。」と、森田あゆみ。


日本が3勝をあげ、来季のワールドグループ1復帰を確定させていたため、消化試合となったシングルス第2試合は、当初クルム伊達公子が出場する予定であったが、奈良くるみ(日本)が代わって出場した。しかし、17歳の勢いあるバンアーツバンクのプレーに押され、6-7 (2-7), 0-6のストレートで敗れた。


最後の試合となったダブルスでは、クルム伊達公子/藤原里華(日本)組がY・ボナボントゥー/バンアーツバンク組に6-2, 6-4のストレートで勝利、日本女子テニスにとって歴史的な日を勝利で締めくくった。

《日本は4勝1敗で2007年以来の1部復帰◇フェドカップ 過去記事はこちら》

《クルム伊達公子が語る「年齢は単なる数字」 過去記事はこちら》


ワールドグループ1部復帰を決めた日本は、2013年にロシアと対戦することが決まっている。


【明日は12月24日(月)は、楽天ジャパン・オープンを特集します】


○人気コラムランキング○

《1位:フェデラー最大の被害者となったロディック「自分がどう感じるかが重要」◇第1弾 2012引退シリーズ その3》

《2位:フェデラーに神が降りる◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その2》

《3位:ナダルを打ちのめした恐ろしい男◇第4弾 2012新星選手シリーズ その2》

《4位:貴公子フェレーロ、やっと手にしたビッグタイトル◇第2弾 2012引退シリーズ その1》

《5位:フェデラーを脅かし、クレイステルスを破った若手達◇第4弾 2012新星選手シリーズ その1》


>>過去のコラムはコチラ<<<

(2012年12月23日17時55分)

Facebookでニュースコメントを投稿

>> テニス365公式Facebookページ
その他のニュース
←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!