テニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、レッドクレー）は５日、男子シングルス準々決勝が行われ、第３シードのＲ・ナダル（スペイン）が第９シードのＳ・ワウリンカ（スイス）を6-2, 6-3, 6-1のストレートで下し、準決勝で第１シードで世界ランク１位のＮ・ジョコビッチ（セルビア）と対戦する事が決まった。
４年連続のベスト４進出を決めたナダルは、ワウリンカに勝利した時点で全仏オープンでの戦績を５７勝１敗とした。
準々決勝でナダルは３１本のウィナーを決め、１２度のブレークチャンスから７度のブレークに成功し、１時間５６分で勝利した。凡ミスの数ではナダルの１７に対し、ワウリンカは４０だった。また、トータルポイント数はナダルが９６、ワウリンカは６４。
両者は、今年のムチュア・マドリッド・オープン男子決勝でも対戦し、その時もナダルがワウリンカを圧倒していた。さらに、今回の勝利でナダルはワウリンカとの対戦成績を１０勝０敗とした。
前人未到８度目の優勝と２度目の４連覇を狙うナダルは、準決勝で対戦するジョコビッチとは今回が３５度目となる。昨年の全仏オープン決勝は、ナダルがジョコビッチを破り史上最多７度目の優勝を飾ると同時に、ジョコビッチのキャリア・グランドスラム達成を阻止した。
ナダルとジョコビッチの過去の対戦成績は、１９勝１５敗とナダルが勝ち越している。直近の対戦は今年のモンテカルロ・マスターズ決勝で、その時はジョコビッチがナダルの前人未到９連覇を阻止し、大会初優勝を飾った。
今大会でナダルは、１・２回戦で第１セットを落とす苦しい展開から逆転し、３回戦では第２７シードのＦ・フォニュイーニ（イタリア）、４回戦では第１３シードの錦織圭（日本）を破り、８強入りを果たしていた。
ナダルは、４回戦終了後「彼（錦織）は、才能に溢れた素晴らしい選手だよ。優れた選手に必要な条件を全て満たしているから、トップ１０入りはすぐに叶うだろうね。」と、錦織を称賛した。
今年の２月に膝の怪我から復帰したナダルは、今季出場した８大会全てで決勝進出を果たした。さらに、そのうち６大会で優勝を飾っている。
一方、敗れたワウリンカは４回戦で第７シードのＲ・ガスケ（フランス）に２セットダウンからの大逆転勝利を収め、ナダルとの準々決勝へ駒を進めた。
また、現在ワウリンカのコーチをしているＭ・ノーマンは、以前にＲ・ソデルリング（スウェーデン）のコーチをしていた。ソデルリングは、全仏オープンでナダルに唯一勝利している選手である。
《全仏オープン２０１３ 男女対戦表》
《全仏オープン２０１２ 男女対戦表》
《全仏オープン２０１１ 男女対戦表》
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《ナダル９連覇達成か、王者ジョコビッチか！？TP男子ツアーマガジン Vol.168》
（2013年6月6日4時04分）
