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昨年涙のマレー、77年ぶりの地元勢優勝へ好スタート切る<ウィンブルドン>

テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は24日、男子シングルス1回戦が行われ、第2シードのA・マレー(英国)B・ベッカー(ドイツ)を6-4, 6-3, 6-2のストレートで下し、大会初優勝へ向け好スタートを切った。今年のウィンブルドンでマレーは、77年ぶりの地元勢優勝を狙う。

この試合、世界ランク2位のマレーは11本のサービスエースと38本のウィナーを放った。さらに、同92位ベッカーのサービスゲームを5度ブレークし、1時間53分で勝利した。また、マレーはファーストサーブが入った時に80パーセントの高い確率でポイントを獲得した。

26歳のマレーは、昨年のウィンブルドンで地元勢として74年ぶりの決勝進出を果たすも決勝でR・フェデラー(スイス)に敗れ、フレッド・ペリー以来となる76年ぶりの地元勢優勝を逃していた。

昨年、準優勝に終わったマレーは表彰式で涙を流しながら「簡単に言葉が出てこない。」と、テニスファンにとって記憶に残るコメントをしていた。

ウィンブルドン後に行われたロンドンオリンピックで、マレーは決勝でフェデラーとストレートで下し金メダル、さらにL・ロブソン(英国)とのミックスダブルスでは銀メダルを獲得した。そして、同年の全米オープンではグランドスラム初優勝を飾った。

今年、マレーは全豪オープンで決勝進出を果たすも、N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れ準優勝に終わった。そして、全仏オープンは怪我により欠場を余儀なくされるも、ウィンブルドンの前哨戦であるAEGON選手権で今季3度目の優勝を飾っている。

勝利したマレーは2回戦で、ルー・イェンスン(台湾)J・ワード(英国)の勝者と対戦する。

敗れたベッカーは、グランドスラムで2006年の全米オープン4回戦が自己最高の成績である。その時は3回戦でA・アガシ(アメリカ)を破り、A・ロディック(アメリカ)との4回戦進出を果たしていた。また、アガシはベッカーとの試合が現役生活で最後の試合だった。

《ウィンブルドン 男女対戦表》


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《マレーとフェレールが激突!ATP男子ツアーマガジン Vol.165》

(2013年6月25日3時08分)

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