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フェデラーに打ち勝った力は何処へ、番狂わせ起こした世界116位姿消す<ウィンブルドン>

テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は28日、男子シングルス3回戦が行われ、2回戦で大会7度の優勝を誇る第3シードのR・フェデラー(スイス)を下す大金星をあげたS・スタコフスキ(ウクライナ)は、J・メルツァー(オーストリア)とのノーシード対決に2-6, 6-2, 5-7, 3-6で敗れ、ベスト16進出とはならなかった。

世界ランク116位のスタコフスキは、2回戦でフェデラーに対しサーブ&ボレーを武器に果敢に攻め続け、キャリア最高の勝利を飾ったが、3回戦ではフェデラー戦のキレはなかった。

フェデラーがグランドスラムでベスト8を前に敗れるのは2004年の全仏オープン以来で、その時は3回戦でG・クエルテン(ブラジル)に敗れた。またフェデラーが3回戦を前に敗退するのは、グランドスラムでは全仏オープン初戦で敗れた2003年以来10年ぶり、ウィンブルドンでは初戦敗退した2002年以来11年ぶりの大波乱となった。

スタコフスキはフェデラーとの対戦時に72本のウィナーを放ったが、この日は44本のウィナーだった。3回戦でスタコフスキは14本のサービスエースを決めるも6本のダブルフォルトを犯し、メルツァーに6度ブレークされて、2時間15分で3回戦敗退となった。

27歳のスタコフスキは現在の世界ランクを116位とするも、2010年9月に自己最高ランクを31位を記録していた。これまでスタコフスキはツアー大会で4度の優勝を飾っている。

勝利した元世界ランク8位のメルツァーは、4回戦で第24シードのビッグサーバーJ・ヤノヴィッツ(ポーランド)と対戦する。

また、ウィンブルドンで2度の優勝を果たしていた第5シードのR・ナダル(スペイン)は、1回戦で世界ランク135位のS・ダルシス(ベルギー)にストレートで敗れる大波乱に見舞われた。これまでグランドスラムで12のタイトルを獲得しているナダルが四大大会で初戦敗退を喫すのは、2001年にプロ転向して以来初だった。

皮肉にも、フェデラーをスタコフスキは3回戦で姿を消し、ナダルを撃破したダルシスは右肩の負傷により2回戦を前に棄権を申し入れた。

一方、波乱続出である死のブロック(ボトムハーフ)で好調なプレーを続けているのは、フレッド・ペリー以来77年ぶりの地元勢優勝を狙う第2シードののA・マレー(英国)である。マレーは昨年のウィンブルドン決勝でフェデラーに敗れ、フレッド・ペリー以来となる76年ぶりの地元勢優勝を逃したため、今年は悲願の初優勝に向けて大きなチャンスを掴んでいる。

《ウィンブルドン 男女対戦表》


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(2013年6月29日7時18分)

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