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大波乱に見舞われたナダル「以前と同じくらいまで回復」

今年、テニスのグランドスラムであるウィンブルドンで、キャリア初の四大大会初戦敗退を喫す大波乱に見舞われたR・ナダル(スペイン)が、故郷マヨルカ島のバレアレス諸島でスポーツテレビインタビューを受け、現在の膝の状態について「以前と同じくらいまで回復している。」と、順調な状態であると答えた。

「今しなければならない事は、より高いレベルでプレー出来るようにするために、トレーニングを続ける事さ。もし他の選手より肉体的に劣っているのなら、それは自分自身に問題があるはずだからね。」

現在ナダルは、故郷のマヨルカ島で練習とトレーニングに励んでいる。

今年ナダルは、全仏オープンでは史上最多となる7度目の優勝を飾ったものの、2週間後に開催されたウィンブルドン1回戦では当時世界ランク135位のS・ダルシス(ベルギー)にストレートで敗れる大波乱に見舞われてしまった。

全仏オープン覇者がウィンブルドンの1回戦で敗退したのは、1997年のG・クエルテン(ブラジル)以来16年ぶりの大番狂わせだった。

ナダルは、昨年のウィンブルドンでも2回戦敗退。その後は膝の怪我によりロンドンオリンピック・全米オープン・ツアー最終戦などを含め全ての大会を欠場。今季も開幕から復帰せず全豪オープンを欠場し、2月に中南米で行われたクレーシリーズから復帰を果たすなど、約7ヶ月間のツアー離脱を要していた。

そして、復帰後はウィンブルドンまで出場した9大会全てで決勝進出、そのうち7大会で優勝するなど好調を続けていた。

その結果、今季獲得ポイントの上位8選手にしか出場権が与えられないツアー最終戦へ、現時点では唯一ナダルだけが出場権を獲得している。

ナダルは全米オープンへ向けて、8月5日からカナダのモントリオールで開催されるマスターズ1000大会のロジャーズ・カップ男子からコートに立つ。

さらに、翌週アメリカのオハイオ州シンシナティで行われるW&Sマスターズの2大会へ出場して、今季最後のグランドスラムである全米オープンへ臨むと語っている。

同時にナダルは「テニス人生をより長いものにする事。」を第一に考えるという理由から、2週連続でのハードコート大会への出場には、今後も慎重に考えて行く事も加えていた。

復帰戦となるロジャーズ・カップ男子について「モントリオールの街や、そこでの大会がとても好きなんだ。2005年に優勝しているし、ベスト4入りもした大会。だから、この大会でプレーするのは本当に待ち遠しいよ。」と、ナダル。

ロジャーズ・カップ男子には、世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)、同2位のA・マレー(英国)、同3位のD・フェレール(スペイン)ら、トップ10選手は全て出場を予定している。日本からは、同11位の錦織圭(日本)も出場する予定。


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(翻訳・記事/弓削忠則)
(2013年7月24日11時04分)

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