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突然引退のバルトリ「プロテニス人生に幕を閉じる時」

7月6日に行われたテニスのグランドスラムであるウィンブルドン女子シングルス決勝戦でS・リシキ(ドイツ)を下して自身初となる四大大会優勝を飾ったM・バルトリ(フランス)だが、現在開催中のW&Sオープン女子で初戦となる2回戦敗退後のインタビューで、突然の引退を表明した。

14日に行われた2回戦で第8シードのバルトリは、S・ハレプ(ルーマニア)に6-3, 4-6, 1-6の逆転で敗れた。

「残念ながら、この試合が自分のテニス人生の最後の試合になった。今は引退する時だし、自分のプロテニス人生に幕を閉じる時。この生活から立ち去る時だと感じている。」

Q.なぜ引退するか?

バルトリ:もう自分の体がこれ以上続けられなくなった。今年の初めから多くの怪我に泣かされていた。もう長い間ツアーにいて、ずっと戦い続けてきたし、ウィンブルドン期間中はずっと全力を尽くしていたの。

体にある全てのエネルギーを出し切ってしまった。夢を実現する事も出来たし、それは今後もずっと消え去る事はないわ。今は、ただ体がもう全ての事に耐えられなくなってしまった。

45分とか1時間とか試合をしていると、あちこちに痛みを感じてしまう。こんな状態がもう長い事続いていて、肉体的にもう出来なくなってしまった。


Q.今日の試合に臨んだ時、最後の試合だと思っていたか?

バルトリ:これが最後の試合だというのは、試合前にはわからなかった。でも、試合後にそう感じた。もう続けられないってね。第1セットが終わった時点で、体中に痛みがあったの。とても厳しい決断だった。

簡単に決めた事ではなかった。つまり、長い間テニス選手として人生を送ってきたし、最大の夢を現実にするチャンスに恵まれたの。そして、正直それを実現するために、本当に本当に全力を尽くしていたわ。でも今は、もうこれ以上出来なくなってしまった。


Q.引退するのは、しばらく考えていた事か?

バルトリ:そうね、説明するのは難しいけど、長年夢に描いていた事があって、こんなに長い間ツアーで戦い続けた。良い時もあれば悪い時もあって、年の初めからたくさんの怪我を負ってきたら、体がぼろぼろになり始めてしまった。

それを必死につなぎとめて、ウィンブルドン中はずっと痛みを抱えていた。そして、その夢を手に入れた。自分の中に残っていた、残り少ない何かを出し切ってしまった。何か他の事をする権利だって持っていると思う。こんなに長い間テニスを続けてきたんだから、今は他の道へ進む時だと感じた。


Q.コーチだったお父さんと話し合ったか?

バルトリ:もちろん、父には電話したわ。ここアメリカへ向かって家を出た時に、父は十分感じていたみたい。私が本当に疲れ切っているという事も感じていたようね。

だから、この決断には父は驚いていなかった。父は“何となくわかっていた。目や体を見たらわかったし、夢を実現するためにどれだけの努力をしてきたかも知っている。だから、お前の事を誇りに思うよ。何をするにも支えるつもりさ”って言ってくれた。


Q.痛みは具体的にどこに?

バルトリ:アキレス腱に大きな痛みがあって、試合後には普通にさえ歩けなかった。特にハードコートの試合の後は、より一層。加えて肩・臀部・腰。テニス選手としての生活では、体を酷使していて、もう体が限界にきてしまった。


Q.今日の試合の第1セットはとても良いテニスをしていたのに、どうしてこの決断に?

バルトリ:テニス選手としては常に100パーセントでいなければならない。それに自分の性格でも、常に100パーセントでやり遂げたい人間なの。次の大会へ向けて明日練習をするとしたら、100パーセントの状態ではいられない。

だって、気持ちがもうそこにいないし、心もそこにいないの。嘘なんてつけない。コートに立つ時、常に正直でいた。

でも、100パーセントの状態にはなれない。自分をサポートしてくれるチームに申し訳ないと思うし、そんな状態で続けたくはない。そんな状態でコートに立てるような人間に育てられてはいないわ。それでは自分ではなくなってしまう。だましだましで続けるより、自分自身に正直でいたい。


Q.自分のテニス人生で1番誇りに思う事は?

バルトリ:常に同じ人間でいて、正直でいて、友人やチームに誠意を持っている事。長い間ずっとサポートしてくれて、この何年もの間ずっと一緒に戦ってきてくれた人達へ誠意を持っていた事。

どんな時も尊敬の気持ちを持っていたし、誰の事だって尊敬していた。誰かがマリオン・バルトリはどんな人間かって聞いたとしたら、誰もが彼女はとても良い人だって答えるようにね。それが1番誇りに思う事。


Q.今後は何をするのか?

バルトリ:そうれはわからない。そんな事考えた事もないから。テニスをする以外にも、人生は多くの事がある。きっと、これから分わかる事だと思う。落ち着くまで、ちょっと時間が必要。

テニス選手としての興奮はあるし、女性としての喜びだってある。奥さんとしてだって、母親としてだって同じ事。これからだって多くの喜びを感じる事でしょう。今は将来の人生について興奮している。でも、これからの数カ月・数年に渡って考える時間があるしね。

28歳のバルトリは2000年にプロへ転向し、これまでシングルス8度、ダブルスでは3度のツアー優勝を飾った。

その中でも、今年のウィンブルドンでは1セットも落とさずにグランドスラム初優勝を飾ると同時に、フランス女子では2006年に優勝した元世界ランク1位A・モレスモ(フランス)以来7年ぶりのタイトルを獲得、さらにトップ10返り咲きも確定させた。

バルトリの自己最高ランクは、2012年1月に記録した7位である。

テニス選手として夢を実現させたバルトリ。今後の人生でも夢を手に入れる事を願ってやまない。


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(翻訳・記事/弓削忠則)
(2013年8月15日22時34分)

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