9月に行われたテニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ入れ替え戦(プレーオフ)日本対コロンビア戦で日本は通算3勝2敗でコロンビアを下し、ワールドグループ復帰を決めた。
昨年ワールドグループからアジア・オセアニアゾーン1部へ降格した日本は、
錦織圭(日本)が不在の中で
添田豪(日本)・
伊藤竜馬(日本)・
杉田祐一(日本)・
内山靖崇(日本)・
守屋宏紀(日本)が出場し、1回戦でインドネシアを5勝0敗で勝利した。続く2回戦では韓国に3勝2敗で勝利を果たし、ワールドグループ入れ替え戦進出を果たした。
迎えた日本対コロンビア戦の大会1日目、シングルス第1試合で日本のエース錦織が
A・ファリャ(コロンビア)を6-3, 6-4, 6-4のストレートで下し、日本は最高のスタートを切った。
同じく大会1日目に行われたシングルス第2試合に登場した添田は
S・ヒラルド(コロンビア)に4-6, 6-3, 5-7, 6-3, 1-6のフルセットで敗れ、大会初日は1勝1敗とした。
大会2日目はダブルス1試合が行われ、杉田/ 伊藤組が
J・S・キャバル(コロンビア)/
R・ファラ(コロンビア)組に1-6, 2-6, 1-6のストレートで敗れた。
当初の予定では、この日に錦織と添田が出場する予定だったが、杉田と伊藤が代わりに出場する事となった。
この結果から大会2日目を終えて1勝2敗で、日本はコロンビアに王手をかけられてしまう。
追い込まれた状況で迎えた大会3日目、シングルス第1試合に登場した錦織がヒラルドとのエース対決を6-1, 6-2, 6-4のストレートで制し、日本は通算2勝2敗とコロンビアに逆大手をかける。
この試合、錦織はダブルフォルトを1本も犯さず、ヒラルドに1度もブレークチャンスを与えない完璧なサービスゲームを展開し、1時間43分で完勝した。
シングルス第2試合には添田が登場。添田は昨年のクロアチア戦とイスラエル戦ではいずれも2勝2敗で回ってきて、その2戦でいずれも敗れ、悔しい思いをしてきた。
そんな重圧のかかる大一番で添田がファリャを4-6, 6-4, 6-3, 6-3の逆転で下し、日本は通算3勝2敗で見事ワールドグループ復帰を決めた。
試合後に添田は、「これだけの人にテニスを見てもらって、日本を背負う重い舞台。今までは2−2で回ってきて勝てなかった。けど、今回は勝てた。これで負けていたら、自分の中で納得いかないところもあった。」と語った。
この勝利により、ワールドグループ復帰を決めた日本は来年、ワールドグループ1回戦でカナダとホームで対戦することが決まった。
カナダは世界ランク11位の
M・ラオニチ(カナダ)や同ランク32位の
V・ポスピシル(カナダ)など擁する強豪である。
強豪ぞろいのワールドグループでは厳しい戦いが予想されるが、エースの錦織を始め、大一番で勝利した添田ら実力者が揃っているだけに活躍を期待したい。