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【コラム】ナダルの悲劇「1回戦で負けるのは、とても辛い」<番狂わせシリーズ その2>

男子テニスで、2月に膝の怪我から復帰を果たしたR・ナダル(スペイン)は、今季快進撃を続けた。得意とするクレーコートで数々のタイトルを獲得、さらに全仏オープンでは前人未到8度目の優勝と同時に、2度目の大会4連覇を達成した。しかし、2度の優勝を誇るウィンブルドンではプロ転向以来初の悲劇が襲った。

ウィンブルドン前に行われたBNPパリバ・テニスクラシックでは錦織圭(日本)に勝利するなど、芝コートでの調整を行っていたナダル。昨年は2回戦で当時世界ランク100位だったL・ロソル(チェコ共和国)の強烈なサービスを攻略する事が出来ず、2回戦で姿を消した。

過去のウィンブルドンで2度の優勝、3度の準優勝と輝かしい結果を残しているナダルは、今年1回戦でS・ダルシス(ベルギー)と対戦。当時世界ランク135位のダルシスは、ウィンブルドンと同じ会場で行われた昨年のロンドンオリンピック1回戦でT・ベルディフを破る活躍をみせていた。

ナダルとダルシスの1回戦、第1・2セットをタイブレークの末に落としたナダルは、2セットダウンの状況に追い込まれる予想外の展開となる。ナダルは必死に打開策を見出そうとするも、ダルシスの勢いは衰えなかった。

そして、第3セットの第1ゲームでダルシスにブレークを許してしまったナダルは、その後も息を吹き返す事なく、ストレートで敗れた。これまでグランドスラムで12のタイトルを獲得しているナダルが四大大会で初戦敗退を喫すのは、2001年にプロ転向して以来初だった。

当時ナダルは「2週間前にローランギャロスで最高の大会を最高の形で優勝を飾った。そして2週間後、ここで初戦敗退を喫してしまった。テニスというスポーツの良いところでも悪いところでもある。1回戦で負けるのは、とても辛い。」と、試合後に話していた。

一方、大金星をあげたダルシスだったが、右肩の負傷により2回戦を前に棄権を申し入れて大会を去った。


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(2013年12月7日15時49分)

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