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【コラム】ナダル、まさかの準優勝<激闘シリーズ その8>

男子テニスで現在世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)は膝の怪我から復帰、今年2月に行われたVTRオープンで約7カ月ぶりに公式戦の舞台に立った。

昨年のウィンブルドン2回戦で当時世界ランク100位だったL・ロソル(チェコ共和国)に敗れる大波乱に見舞われたナダルは、以降膝の怪我により戦線離脱を余儀なくされた。

そして、見事復活したナダルはVTRオープンに第1シードで出場。1回戦は免除され、2回戦でF・デルボニス(アルゼンチン)、準々決勝でD・ヒメノ=トラベール(スペイン)、準決勝でJ・シャーディ(フランス)に、それぞれ快勝した。

決勝はノーシードから勝ち上がり、ナダル同様サウスポープレーヤーのH・セバリョス(アルゼンチン)と対戦。大会の好調さを見る限り、誰もがナダルの優勝に期待を膨らませた。

決勝戦、第1セットは互角の展開から、タイブレークで最後ナダルがバックハンドのリターンエースを決めて第1セットを先取する。

第2セット、ナダルは第10ゲームで勝利まであと2ポイントと迫るも、セバリョスにサービスキープを許す。そして、このセットもタイブレークへ突入し、バックハンドのウィナーを決めるなどで勢いに乗ったセバリョスにこのセットを取られ、勝負の行方は第3セットへ。

第3セットも両者互角の打ち合いを繰り広げる中、ナダルは第10ゲームで0−40とセバリョスにマッチポイントを握られる。最後は力尽きたナダルがフォアハンドをネットにかけ、2時間47分の激闘の末に敗れた。スコアは7-6 (7-2), 6-7 (6-8), 4-6だった。

この試合は、今年の男子テニスのツアー大会では試合時間で4番目に長い決勝戦となり、ナダルとセバリョスがこなしたゲーム数は36だった。

ナダルを下してタイトルを獲得したセバリョスは、これが自身初のツアー優勝となった。さらに大会後に発表された世界ランキングでは、30上げ43位にジャンプアップした。


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《2013年のスーパープレーベスト10を発表!ジョコビッチやナダルの驚異的なショットも!ATP男子ツアーマガジン Vol.198》

《ジョコビッチも唖然の完璧なドロップショットに観客が熱狂!ATP男子ツアーマガジン Vol.196》

(2013年12月17日15時50分)

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