テニスのグランドスラムである全豪オープン（オーストラリア/メルボルン、ハード）の大会８日目に、第１シードで世界ランク１位のＲ・ナダル（スペイン）と、２年ぶりのベスト８進出をかけて第１６シードの錦織圭（日本）が４回戦で対戦する。ナダル戦を控えた１９日、錦織は自身のフェイスブックでこの日の練習風景の写真をアップし「いい練習が出来た。」と、綴った。
１９日に錦織はイベントに登場するなど、リラックスした一面を見せた。
全豪オープンは錦織の思い出の地。２０１２年に錦織は４回戦でＪＷ・ツォンガ（フランス）を下し、グランドスラム初のベスト８進出を果たした。
今大会を振り返ると、錦織は１回戦でＭ・マトセビッチ（オーストラリア）に３時間４１分、２回戦のD・ラヨビッチ（セルビア）に１時間４９分、３回戦のＤ・ヤング（アメリカ）に１時間４７分。
対するナダルは、１回戦でＢ・トミック（オーストラリア）に４１分、２回戦のＴ・コキナキス（オーストラリア）に１時間５３分、３回戦の第２５シードＧ・モンフィス（フランス）に２時間４分で勝利している。
試合時間では錦織の７時間１７分に対して、ナダルは４時間３８分と、コートに立った時間では大きな差がある。
両者は今回が通算６度目の対戦で、５連敗している錦織にとっては初の勝利をあげられるかに注目が集まる。
これまで錦織とナダルはハードコートで２戦、芝コートで２戦、クレーコートで１戦。そのうち錦織がセットをとったのは、２００８年AEGON選手権の時のみ。
しかし今回は錦織が得意とするハードコートに加え、全豪オープン前に行われたエキシビション大会のAAMIクラシックで大会初優勝を飾り、好調を維持している。さらに、昨年から元世界ランク２位のＭ・チャン（アメリカ）をコーチに招き入れ、更なる飛躍を目指している。
錦織とナダルの４回戦は、日本時間１月２０日（月）にセンターコートであるロッド・レーバー・アリーナの第３試合に予定が組まれている。
錦織とナダルの勝者は、第２２シードのＧ・ディミトロフ（ブルガリア）とノーシードのＲ・バウティスタ=アグ（スペイン）の勝者と準々決勝で対戦する。錦織は、ディミトロフと過去１戦１勝、バウティスタ=アグとは未だ対戦はない。
もし錦織がナダルに勝利した場合、グランドスラム初のベスト４進出が見えてくる。もちろん、ナダル戦が厳しい戦いになる事は間違いない。
【錦織圭 vs ラファエル・ナダル 過去の対戦成績】
＜２０１３年＞
・全仏オープン４回戦 錦織圭 4-6, 1-6, 3-6 Ｒ・ナダル
＜２０１２年＞
・ソニー・オープン男子４回戦 錦織圭 4-6, 4-6 Ｒ・ナダル
＜２０１１年＞
・ソニー・オープン男子２回戦 錦織圭 4-6, 4-6 Ｒ・ナダル
＜２０１０年＞
・ウィンブルドン１回戦 錦織圭 2-6, 4-6, 4-6 Ｒ・ナダル
＜２００８年＞
・AEGON選手権３回戦 錦織圭 4-6, 6-3, 3-6 Ｒ・ナダル
【錦織圭 全豪オープン戦歴】
＜２０１３年＞
・１回戦 勝利 Ｖ・ハネスク（ルーマニア） 6-7 (5-5), 6-3, 6-1, 6-3
・２回戦 勝利 Ｃ・ベルロク（アルゼンチン） 7-6 (7-4), 6-4, 6-1
・３回戦 勝利 Ｅ・ドンスコイ（ロシア） 7-6 (7-3), 6-2, 6-3
・４回戦 敗退 Ｄ・フェレール（スペイン） 2-6, 1-6, 4-6
＜２０１２年＞
・１回戦 勝利 Ｓ・ロバート（フランス） 6-1, 7-6 (9-7), 6-0
・２回戦 勝利 Ｍ・エブデン（オーストラリア） 3-6, 1-6, 6-4, 6-1, 6-1
・３回戦 勝利 Ｊ・ベネトー（フランス） 4-6, 7-6 (7-3), 7-6(7-4), 6-3
・４回戦 勝利 ＪＷ・ツォンガ 2-6, 6-2, 6-1, 3-6, 6-3
・準々決勝 敗退 Ａ・マレー（英国） 3-6, 3-6, 1-6
＜２０１１年＞
・１回戦 勝利 Ｆ・フォニュイーニ（イタリア） 6-1, 6-4, 6-7 (4-7), 6-4
・２回戦 勝利 Ｆ・マイヤー（ドイツ） 6-4, 6-3, 0-6, 6-3
・３回戦 敗退 Ｆ・ベルダスコ（スペイン） 2-6, 4-6, 3-6
＜２００９年＞
・１回戦 敗退 Ｊ・メルツァー（オーストリア） 5-7, 2-6, 1-6
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《全豪オープンテニス2014みどころ》
（2014年1月19日21時02分）
