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マレー「優勝まで数パーセント」

23日から開幕するテニスのグランドスラム、ウィンブルドンでは、大会初日のセンターコート第1試合に、昨年の男子シングルスの優勝者A・マレー(英国)が登場し、大会2連覇へ向けて1回戦を行う。

昨年度優勝者のマレーは、1936年にフレッド・ペリー氏が優勝して以来、77年ぶりとなる地元イギリス人のチャンピオンとなり、祖国イギリスでは“ザ・チャンピオンシップス”と呼ばれているこの大会で、待ちに待ったイギリス人の優勝者となった。

2週間に渡って行われるこの大会は、前年度優勝者へ敬意を払い、毎年初日のセンターコート第1試合に前年度のチャンピオンの試合を組んでいる。マレーの試合には、多くのファンはもちろん、家族や親しい友人も詰め掛ける事が予想される。

「段々大会が近付くにつれて、月曜日の第1試合への準備が出来て来ている。確実に興奮すると思う。これまで経験した事のない経験になるだろう。これまでその場所を経験した選手達は、それが最高の経験になったと語っていた。同時に、興奮で身震いするような物になるはずさ。」とマレーは話している。

マレーは今年の3月にそれまでコーチを頼んでいたI・レンドル(アメリカ)との関係に終止符を打ち、コーチ不在でツアーを周っていたが、6月から新しくコーチとして招き入れたのが元女子世界ランク1位のA・モレスモ(フランス)だった。

《マレーの新コーチ、A・モレスモの記事はこちら》

マレーは2012年、ウィンブルドンの決勝戦でフェデラーに惜しくも敗れ悔し涙を流し、その後祖国イギリスで行われたロンドン五輪で金メダルを獲得。そして全米オープンで初のグランドスラム優勝を飾った。

そして翌年の2013年には、決勝戦でジョコビッチを下し、イギリス人男子として77年ぶりの優勝と、歴史に名を刻む勝利を飾っていた。

マレーは今季、腰の手術から復帰のシーズンとなっている。ここまで決勝進出は無いが全仏オープンでは、見事な勝ち上がりでベスト4入りを果たし、絶頂期のプレーに近付いている事を証明していた。

これまで苦手にしていたクレーでの活躍を見ると、得意としている芝での活躍も期待出来る。

「きっとウィンブルドンでは良いプレーが出来るはずさ。またあそこでプレーするのを楽しみにしている。たくさんの前向きなエネルギーを与えてくれる場所なんだ。グランドスラムで上位進出できるレベルまで復活して来ている事を嬉しく思っている。またグランドスラムで優勝するには、あとほんの数パーセント自分のプレーのレベルを上げる必要がある。」とマレーは、ウィンブルドンでの大会2連覇への可能性の高さを実感していた。


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(2014年6月20日16時44分)

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