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ワウリンカ 観客に大声出す

テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は26日、男子シングルス2回戦が行われ、第3シードのS・ワウリンカ(スイス)T・ベルッチ(ブラジル)を6-3, 6-4, 3-6, 7-6 (7-1)で退け、3回戦へ駒を進めた。

今季最初のグランドスラムである全豪オープンで、自身初となる優勝を飾ったワウリンカは第1、第2セットを危なげなく先取したものの、第3セットではミスが続きベルッチにそのセットを奪われてしまう。

第4セットに入る時ワウリンカは、騒がしくしていた観客へ向かって「黙れ。真面目に静かにしてくれ。」と、黙るように大声を出してしまった。

試合後ワウリンカは「試合の終盤になって、ちょっと酔い始めたんだろう。まあOKさ。騒いでいた観客へ言葉をかけたかったんだ。誰だって試合に入り込んでいたから、そんな事は往々にして起きるものさ。」と、首を振りながらおどけてその時の事を振り返っていた。

「心地良かったんだ。だって良いテニスもしていたし、サービスだって良かったし、動きも良かったんだ。早いタイミングでボールを打つことも出来ていたし、ほとんどのポイントを支配していたんだ。だから、簡単じゃなかったけど、自分にとっては良い流れだと思ったんだ。」とこの日の自身のプレーについて語っていた。

2010年には自己最高位の21位を記録していた世界ランク91位のベルッチは出だしからワウリンカに圧倒され2セットを失ったものの、第3セットでは反撃に転じ、このセットの序盤でワウリンカからブレークを奪い、そのままリードを保ち第3セットを奪った。

第4セットでは両者譲らぬ展開ながら、タイブレークに入るとワウリンカが本領発揮し、ベルッチを引き離した。

「自分のテニスだけに集中するようにしたんだ。相手が何をしようとしているかは考えないようにしていた。なるべく彼(ベルッチ)に色んな事をさせるようにしようとしたのさ。最終的には自分の方がちょっと賢かったかな。」とワウリンカは、自身の勝因を分析していた。

3回戦でワウリンカは世界ランク92位のB・カブチッチ(スロベニア)と対戦する。カブチッチはこの日、J・シャーディ(フランス)を6-2, 6-7 (8-6), 6-3のストレートで下しての勝ち上がり。




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(2014年8月28日16時44分)

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