テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は4日、女子ダブルス準決勝が行われ、
クルム伊達公子(日本)/ B・ザフラヴォワ・ストリツォワ組が第4シードの
E・マカロバ(ロシア)/
E・ヴェスニナ(ロシア)組に5-7, 3-6で敗れ、グランドスラム初の決勝進出とはならなかった。
第1セット、第1ゲームからブレークに成功したクルム伊達/ ザフラヴォワ・ストリツォワ組は、力強いラリーで自分たちのペースを掴み、第7ゲームでは接戦を制してこの試合2度目のブレークに成功。ゲームカウント2−5とリードする。しかし第8ゲームでは、セットポイントが2度あったが、ものに出来ず4ゲーム連取される。
第12ゲームでは、ザフラヴォワ・ストリツォワがスマッシュを2本返す粘りを見せるが、このセットはゲームカウント5−7でシードの意地を見せたマカロバ/ ヴェスニナ組が先取する。
第2セットの第2ゲームでブレークを許したクルム伊達/ ザフラヴォワ・ストリツォワ組は、その後ゲームカウント0−4とリードを許す。第5ゲームで、クルム伊達/ ザフラヴォワ・ストリツォワ組がこのセット初めてのブレークに成功。第8ゲームでは、マッチポイント2本のピンチをしのいだが、最後はサービスエースを決められて決勝進出とはならなかった。
クルム伊達は、1992年の全豪オープンのダブルスでベスト8進出を果たしており、今回3回戦で第2シードの
シェ・シュウェイ(台湾)/
S・ペン(中国)組を破って、22年ぶりの8強入りを決めた。
準々決勝では、第8シードの
A・フラヴァコバ(チェコ共和国)/
ジェン・ジー(中国)組に勝利し、ダブルスでグランドスラム初のベスト4進出を決めた。今回は単複共に初の決勝進出を狙うも、マカロバ/ ヴェスニナ組に敗れることとなった。
今大会クルム伊達/ ザフラヴォワ・ストリツォワ組は、2回戦で第14シードの
H・チャン(韓国)(台湾)/ Y・チャン(台湾)組、3回戦で第2シードのシュウェイ/ ペン組、準々決勝でフラヴァコバ/ ジー組と、3度シード勢らを破って勝ち上がってきていたが、第4シードのマカロバ/ ヴェスニナ組の壁を破ることは出来なかった。
また、今大会のその他日本勢は、
土居美咲(日本)/
E・スイトリナ(ウクライナ)組が2回戦でG・ダブロウスキ(カナダ)/
A・ロソルスカ(ポーランド)組に敗れた。
《土居/スイトリナ組の記事はこちら》青山修子(日本)/
奈良くるみ(日本)組は1回戦で、
J・ヤンコビッチ(セルビア)/
K・クーカロバ(チェコ共和国)組に敗れて初戦で姿を消した。
また、クルム伊達は今大会のシングルスにも出場。1回戦で元世界ランク1位の
V・ウィリアムズ(アメリカ)に逆転で敗れ、2回戦進出とはならなかった。
《クルム伊達 シングルスの記事はこちら》勝利したマカロバ/ ヴェスニナ組は、決勝で第3シードの
C・ブラック(ジンバブエ)/
S・ミルザ(インド)組と
M・ヒンギス(スイス)/
F・ペネッタ(イタリア)組の勝者と対戦する。
決勝進出を決めたマカロバは、今大会のシングルスに第17シードとして出場。4回戦で第7シードの
E・ブシャール(カナダ)を破って勝ち上がり、準々決勝では同大会2度の準優勝を果たした第16シードの
V・アザレンカ(ベラルーシ)を下して、単複共にベスト4進出を決めている。
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