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錦織「もう最高のプレーでした」

テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は6日、男子シングルス準決勝が行われ、第10シードの錦織圭(日本)が同大会2011年覇者で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)を6-4, 1-6, 7-6 (7-4), 6-3で撃破し、男子アジア勢初で自身初となるグランドスラム決勝進出を決めた。

両者は今回が3度目の対戦となり、錦織はジョコビッチとの対戦成績を2勝1敗と勝ち越した。

錦織が最初にジョコビッチに勝利したのは、2011年11月に行われたスイス・インドアで、その時は逆転で勝利をおさめた。

この試合、序盤からダウンザラインを決めるなど積極的に攻めていく錦織に対して、ジョコビッチは少し体がかたくなっているように見え、このセット2度のブレークに成功した錦織が第1セットを先取する。

第2セットからギアを上げてきたジョコビッチは、左右に揺さぶるボールとドロップショットを繰り出し、錦織を走らせる展開で攻め、このセットゲームカウント1−6でジョコビッチに取られる。第3セットでは、両者1度ずつブレークに成功し、タイブレークに突入。先にミニブレークに成功した錦織が第3セットの接戦をものにする。

初のグランドスラム決勝進出に王手をかけた錦織は、第1ゲームからブレークに成功。両者は互角のラリー戦を披露するも、王者ジョコビッチのボールに対して、最後まで攻めの姿勢を変えなかった錦織が勝利をおさめ、男子アジア勢初で自身初となるグランドスラム決勝進出を決めた。

試合後のインタビューでは「嬉しいですね。世界ナンバーワンのプレイヤーに勝って、内容も最後特にすごい良かったので。少し2セット目を取られて嫌な流れというか、彼(ジョコビッチ)の本当の強さっていうのが出てきたのを少し感じ始めていたので、そこから逆転出来たので嬉しいです。」

自分のプレー、メンタル、技術については「2セット目を取られた後に、後半はコートの中にしっかり入って振り切ることが出来ていたので、もう最高のプレーでした。」と試合を振り返った。

決勝については「初めての決勝なので、この決勝という舞台でも気持ちを揺るがさず、しっかりと強い芯を持ってやりたいと思います。」

「しっかり回復して、疲れも残っているので、決勝に向けて身体を切り替えて優勝目指して頑張ります。」とグランドスラム初優勝へ向けて意気込みを語った。

日本人初のグランドスラム優勝という偉業達成をかけて錦織は、決勝で第2シードのR・フェデラー(スイス)と第14シードのM・チリッチ(クロアチア)の勝者と対戦する。

錦織は今大会、4回戦で第5シードのM・ラオニチ(カナダ)に勝利して、清水善造(日本)以来の日本男子92年ぶり全米オープンベスト8進出という快挙を達成。

その後準々決勝では、今年の全豪覇者で第3シードのS・ワウリンカ(スイス)を下し1918年の全米オープンで記録した熊谷一弥(日本)以来となる日本男子で96年ぶりの準決勝進出という記録をさらに打ち立てた。

そして今回ジョコビッチに勝利した錦織は、ここまで世界ランクトップ10の選手を3人破っての勝ち上がりとなった。

一方、敗れたジョコビッチは、今年のウィンブルドン決勝でフェデラーに勝利して大会3年ぶり2度目の優勝とグランドスラム7勝目あげ、その後発表された世界ランキングでは、2013年9月以来の世界ランク1位の座に返り咲いた。

今大会1回戦ではD・シュワルツマン(アルゼンチン)、2回戦でP・H・マチュー(フランス)、3回戦でS・クエリー(アメリカ)、4回戦で第22シードのP・コールシュライバー(ドイツ)らをストレートで下し、準々決勝では第8シードのA・マレー(英国)との対戦で1セット落としただけと、ここまで順当な勝ち上がりを見せていた。

過去同大会では、2011年に決勝でR・ナダル(スペイン)を下して優勝を飾っており、4度の準優勝を誇る。今回は全米オープンで8年連続のベスト4入りとなり、5年連続の決勝進出を狙うも、錦織に阻まれることとなった。

(コメントはWOWOWから抜粋)




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・錦織と激戦を繰り広げたラオニチが語る躍進の理由!
(2014年9月7日13時40分)

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