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ナダル「簡単なものではない」

1月19日から始まる今季最初のグランドスラムである全豪オープンに第3シードで出場するR・ナダル(スペイン)は、昨年苦しめられた右手首の怪我や11月に受けた虫垂炎の手術を克服し万全な状態で試合へ臨めるよう、出来る限りの努力をしていると大会への意気込みを語った。

ナダルは水曜日、大会会場であるメルボルン・パークで移動式屋根が新設された3つ目となるスタジアムとなったマーガレット・コート・アリーナのオープニング・セレモニーとしてチャリティ・エキシビションを行った。

2時間に渡って行われたそのイベントでナダルは、元世界ランク8位のM・フィリプーシス(オーストラリア)や同胞のF・ベルダスコ(スペイン)らとエキシビション・マッチを行っていたが、更にその後に激しい練習も行っていた。

そして木曜日にナダルは、激しい練習から十分に回復しているとしながらも、全豪オープンで優勝するために必要なレベルまで体の状態を上げるのは、短期間ではなかなか難しいとも加えていた。

「こうしてまた復帰できて、健康でいる。それでもいくつかの怪我を乗り越えてからの復帰は簡単なものではない。1回戦や2回戦での勝利を願うし、目の前の勝利をものにしていきたい。」とナダルは、慎重な面持ちでコメントしていた。

ナダルは先週行われた開幕戦であるカタール・エクソンモービル・オープンに出場していたが、初戦で予選勝者の前に敗退していた。しかし親しいJ・モナコ(アルゼンチン)とのペアでダブルスで優勝を飾り、貴重な公式戦での実戦をこなす事に成功していた。

「ダブルスではあっても、シーズンを優勝でスタートさせる事ができたというのは最高の気分。シングルスではすぐに負けてしまったが、それでもまだ大会に残る事もできた。勝利は常に良いものだし、またその思いを感じられた事は、とても前向きな気持ちになれる。」と優勝の喜びを語っていた。

《ナダル組が今季初優勝飾る》

ナダルは昨年のウィンブルドンの4回戦敗退後、右手首の怪我から約3ヶ月のツアー離脱を要し、シーズン終盤では虫垂炎のため予定より早めにシーズンを終了していたために、ウィンブルドン終了後から先週の大会までシングルスでわずか8試合しか公式戦を行っていなかった。

「長い間公式戦から離れていたから、先週は大切な1週間だった。1回戦での敗退も起こりうるもの。全豪オープンへ向けて出来る限りの準備をするつもりだし、もしそれでも負けてしまってもその後のリオやブエノスアイレス、インディアンウェルズ、マイアミと続くツアーへ向けて、激しい練習を続けるのみ。」と、今シーズンへ向けての強い思いを語っていた。

全豪オープンに第3シードとして出場するナダルは、1回戦でM・ユーズニー(ロシア)と対戦する事が決まっている。


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(2015年1月16日12時14分)

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