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ナダル 「質の高い勝利が必要」

テニスのグランドスラム、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、賞金総額17,748,600ドル)は19日、男子シングルス1回戦が行われ、第3シードのR・ナダル(スペイン)M・ユーズニー(ロシア)を6-3, 6-2, 6-2のストレートで下し、今季公式戦での初勝利を飾り2回戦進出を決めた。

ここまでの約6ヶ月を怪我などに苦しめられたナダルは、出場した開幕戦のカタール・オープンでも初戦敗退を喫するなど今大会へは十分な自信を持てないまま試合へ臨んでいた。

そんなナダルだが、大会初日に迎えた1回戦では元世界ランク8位のユーズニー相手に1時間50分と危なげない勝ち上がりを見せて、その不安を払拭させていた。2009年に優勝を飾ったナダルは、2012年と2014年は決勝進出するも準優勝に終わっており、今回は自身2度目の優勝を狙う。

「自分に取ってとても前向きな結果となった。本当に良いスタートを切れたと思う。初戦を迎える前はいつも不安を持っているもの。特に今年は更に大きかった。全く簡単な試合ではなかったけど、大切な試合だった。心地好い勝利だったから、自信に繋がる物になった。」とナダルは、試合後に気持ちを語っていた。

この全豪オープンはナダルが唯一1度しか優勝していないグランドスラムであり、2度目の優勝と共に2回目の生涯グランドスラム達成をここ数年間望んでいた。2012年の決勝戦ではN・ジョコビッチ(セルビア)と5時間53分の接戦を演じ、優勝まであと一歩だった。昨年はS・ワウリンカ(スイス)と対戦しながらも腰を痛めその思いを達成する事が出来なかった。

去年のウィンブルドン以降、右手首の怪我や虫垂炎の手術のために公式戦はわずか7試合しか戦っておらず、1月5日に行われた開幕戦の初戦での敗退もナダルを消沈させるものとなっていた。

「怪我などで苦しい時期を過ごして、思わぬ敗戦を喫してここへ到着したら、当然不安を持ってしまうもの。初戦は精神的にとても厳しいものだった。」とナダル。「今日は優勝するチャンスについて語るのは難しい。まだ1試合しかしていないんだ。2日前よりは良くなってはいるものの、とても大切な自信を感じられる準備が出来るまでは、もっと質の高い勝利が必要なんだ。」

ナダルは2回戦でL・サビル(オーストラリア)を7-6, 7-5, 6-4で下したT・スミチェク(アメリカ)と対戦する。


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(2015年1月20日16時46分)

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