男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は15日、男子シングルス準々決勝が行われ、第7シードの
D・フェレール(スペイン)が世界ランク20位の
D・ゴファン(ベルギー)を6-2, 4-6, 6-3のフルセットの末に下し、ベスト4進出を決めた。
両者は今回が2度目の対戦となり、フェレールとゴファンの対戦成績は2勝0敗となった。
この試合、第1セットでフェレールはファーストサービスが入った時に87パーセントと高い確率でポイントを獲得し、2度のブレークに成功して第1セットを先取。
続く第2セット、第2ゲームではフェレールがダブルフォルトを犯してゴファンにポイントリードを許し、ストロークが大きくバックアウトしてブレークチャンスを与える。そしてゴファンにバックハンドのダウンザラインを決められてブレークされる。
その後第7ゲームでもゴファンにブレークを許したフェレールは、ゲームカウント2−5とリードされる。
第8ゲームではフェレールがゴファンを左右に揺さぶる展開でラリー戦を制し、1度ブレークを返すが、第10ゲームでもフェレールに2度目のブレークチャンスが訪れる。しかし、ここをゴファンにしのがれデュースに。最後はフェレールのリターンがわずかにアウトして、ゴファンに第2セットを奪い返される。
第3セット、第2ゲームでブレークに成功したフェレールは、その後自身のサービスゲームをしっかりキープしてゲームカウント3−0とリードする。
その後も第6ゲームでフェレールは、ゴファンの角度あるショットを拾い、粘りを見せてまたもブレークに成功。1度ゴファンにブレークを返されるも、2時間9分のフルセット戦を制した。
準決勝でフェレールは、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第5シードの
錦織圭(日本)の勝者と対戦する。
過去同大会でフェレールは、2010年に決勝で
R・ナダル(スペイン)に敗れるも準優勝を飾っており、昨年は準々決勝でN・ジョコビッチに敗れてベスト4進出を逃した。
今大会は初戦となった2回戦で
R・ガスケ(フランス)、3回戦で同胞の
G・ガルシア=ロペス(スペイン)をそれぞれストレートで下して勝ち上がり、今回はゴファンに勝利してベスト4入りを決めた。
一方、敗れた24歳のゴファンは、今大会の1回戦で予選を勝ち上がった
A・アルナボルディ(イタリア)を下し、2回戦では第13シードの
JW・ツォンガ(フランス)のマッチポイントを3度しのいで3回戦へ。そして3回戦では、第3シードで好調のマレーと対戦する予定だったが、マレーの棄権によりフェレールとの準々決勝に駒を進めていた。
しかし、クレー巧者フェレールにフルセットの末に敗れてマスターズ初の4強入りとはならなかった。
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